2014年9月 5日 (金)

富士山の自然の価値を不当に貶(おとし)める

富士山の自然環境は素晴らしい。だから、何度でも訪れている。国立公園の先進地、北米の山や森になんら劣るところはない。この富士山の恵みを次の世代に引き継ぎたいと願っている。だが、度々紹介しているように、富士山の自然の価値を軽く見ている(場合によっては無視している)人が実に多い。


富士山の自然軽視の風潮は、世界文化遺産に登録されてから、良くなってきたとは思えない現実がある。富士山が世界文化遺産に登録された時、富士山にはもう世界自然遺産にする価値はなく、やむなく文化遺産に登録されたと理解した人もいたかもしれない。


「いや、そうじゃない」と声を上げた方がいる。火山研究で知られている小山真人さん(静岡大学教授)。


自然遺産候補「落選」の経緯や遺産登録基準と「落選」の理由を振り返り、最近、富士山の自然の価値を不当に貶める書籍やWebページが多数ある現状を嘆かれている。

そして、「現在の富士山における文化遺産の保全計画は、自然のプロセスを十分考えたり、エリア全体を保全する発想に乏しいため、富士山の自然は危機にさらされている。自然保護の意識と方策を高めた上で、複合遺産としての登録やジオパークの認定を目指すべきである」(注)と結ばれている。

(注)「富士山には世界自然遺産の価値がないのか」地質と調査、全地連、2014年第2号)
    

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2012年11月24日 (土)

極寒の季節へ

富士山の季節が巡っていく。
 
 
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針広混交の森
 
 
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水ヶ塚から見た山頂
 
 
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剣ヶ峰
 
 
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西臼塚から
 
 
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富士宮浅間大社から
 
 
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厳冬の山頂は極限の世界。蘚苔類がひっそりと生き続けている。

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2012年9月 9日 (日)

須山口登山歩道周辺の生き物たち

2012年9月5日(水) 水ヶ塚・宝永火口往復

森の主役

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カラマツ成木の樹皮剥ぎ。初めて見た。


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亜高山帯宝永第三火口付近。カラマツの樹皮剥ぎ。樹液が涙ようだ。


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幹周り一周剥がされ枯れてしまったウラジロモミの大木。


Deer
森の至る所に食痕がある。森に主役は、ニホンジカかもしれない。センサー・カメラに6頭写っている。今年生まれた子鹿もいるようだ。
  
  
  
秋近し

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キオンの花はさかりを過ぎた。


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タイツリオウギの実も膨らんできた。


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シロヨメナは優しい白色の花をつけた。


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オオカメノキ(ムシカリ)の実。


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マムシグサの実も朱赤色に熟し始めた。


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テンニンソウも花を付けた。


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猛毒のドクツルタケには要注意。
  
  
  
コケの森

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ふと見上げると不思議な枝葉の塊があった。


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樹皮にヒョウモンがとまっている。コケの森はひっそりとしていた。


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2012年7月29日 (日)

真夏の水ヶ塚

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水ヶ塚から仰ぐ真夏の富士山

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早朝、富士宮口9合5尺や山頂剣ヶ峰の馬の背を登る人たちも遠望できる


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水ヶ塚駐車場。マイカー規制期間中は富士宮口五合目へのシャトルバス出発地。平日の今日は、マイカー規制はお休み。静かだ

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駐車場隣りの「ふれあい広場」。あずま屋に座って周囲の景色と野鳥のさえずりを愉しむ。ふれあい広場は、バリアフリーになっていて、車椅子の老夫婦も、ゆったりとした時間を過ごしていた。


水ヶ塚周辺を歩いてみると
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ヤマオダマキ

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フジノイバラ

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シモツケ

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ウツギ

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ヤマクワガタ

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ニガナ

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サワギク

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ミヤマイボタ。歩道に小さな白い花がたくさん落ちていた

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シナノキにも小さな白い花

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葉緑体がない白いギンリョウソウ

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スギゴケの仲間

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コソボゴケ

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コケのマットにカケスの風切羽

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ちょっと下ると、アオサギ

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イグチ科のキノコ。ヌメリコウジタケ

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アサギマダラ


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水ヶ塚周辺(腰切塚)の遊歩道案内板。整備されている

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腰切塚は側火山。ちゃんと火口もある。案内板にお鉢巡りとあったのが愉快

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2010年2月13日 (土)

冬の富士山麓 アニマルトラッキング

2月13日(土)富士山麓西臼塚周辺で開催されたアニマルトラッキングに参加した。

P1110358冬にびったりの自然観察会は、静岡県富士農林事務所が"富士山の日"にちなんで、富士自然観察の会と共催されたもの。

P1110364 富士自然観察会の先生方(本職)が野生動物の足跡を中心に楽しく解説してくださった。ありがとうございました。

  

Imgp7826 P1110374 足元には、ニホンリスのチョウチョ型の足跡(プリント)


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リスは手前の少し高い土手から林道を見渡し、身の安全を確認してから横断したようだ。足跡の連なり(トラック)を見ていくと、ちょっとした物語ができそうで楽しい。






P1110367 ボードに絵がきながらの説明はとても分かりやすかった。これは、ニホンジカとイノシシの足跡の違いを解説されているところ。

P1110376 透明な下敷きにマジックインキで足跡を写す。しばらく歩いた雪の上あった足跡にかぶせてみるとぴったり。さっきのイノシシがここまで来たんだ。

P1110369 頭上を見上げると、大木に大きな巣がかかっている。猛禽類の巣かな?冬はよく見える。


P1110384 野生動物のフィールドサインがあった。たくさんの野生動物が生きている。最も多かったのは、ニホンジカ。目撃もしたし、足跡も食痕も。


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2009年11月 6日 (金)

晩秋の富士山南斜面

P1090457 P1090480 11月初旬の富士山南斜面



森の先達に連れられて南斜面を歩いた。

P1090504 歩道にテン糞。果実が多い。


  

P1090537 ニホンジカが嫌いなマルバダケブキは今年も風に種子をたくした。


P1090536 P1090552 落ち葉の林床に緑のオタカラコウやツルシロカネソウ。




P1090513 P1090538 樹上にヤシャビシャクやオシャクジデンダ。


P1090550 イワギボウシはすっかり枯れた。


P1090563 思わぬところでマツノハマンネングサが来春にそなえている。


森の先達と歩くと愉しい。

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2008年1月27日 (日)

空から見た富士山

P1100268 冬の気象の厳しさが富士山をさらに美しくしている。先週から積雪が続いている。(2008/1/25)

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2007年12月15日 (土)

増沢先生の「富士山が語る地球温暖化」

12/14(金)夜、六本木で開催された環境省・d-labo(スルガ銀行)共催セミナーに参加した。静岡大学・増沢先生の「富士山が語る地球温暖化」のお話を聴きたかったのだ。

P1090841 増沢先生は、①富士山の永久凍土、②富士山頂のコケ、③南アルプスのお花畑とシカの食害 と富士山にとどまらず、静岡県を中心とした自然環境への温暖化を、多くのスライドをまじえながら講演された。
 
現場(フィールド)調査でえられたデータに基づくお話は大変説得力がある。地球温暖化の影響で、永久凍土が消滅し、富士山頂のコケを中心とした生態系がなくなるかもしれない。南アルプスのお花畑(高山帯)にまで侵出するニホンジカの写真はインパクトがあった。
 
クイズあり、ビールまででるリラックスしたセミナーで、質問にも気軽に応えていただいた。
「秋口にフジアザミの花を切りおとすは誰?」「それはノウサギです!」

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2007年4月 8日 (日)

3月25日スラッシュ雪崩 

晴れて視界が良かった4月7日(土)朝、麓から見た3月25日スラッシュ雪崩の爪痕。

P1040326 御殿場より見た南東面。2200~2300mあたり、宝永山下から須走り口付近まで幾つもの雪崩痕がある。御殿場口新五合目から須走り口新五合目に至るプルトーザー道はズタズタになっているようだ。

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御殿場口大石茶屋(1520m)から旧二合五尺(1920m)付近。登山道、フルトーザー道(下山道)がスラッシュ雪崩でほとんど分らない。

  

P1040933 南南東、水が塚より見た南面。宝永山にも幾つもの爪痕が残る。

 

 

P1040941 南南西、西臼塚から。市兵衛沢をはじめ幾筋ものスラシュ雪崩が起きたようだ。

 

P1040408 画面右側が富士宮口新五合目(2380m)。レストハウスの西側にもスラッシュ雪崩の痕。2700m付近から雪が剥げ落ちている。

 

P1040413_1 富士宮口新五合目のレストハウス。半地下のこの建物をスラッシュ雪崩が乗り越えて流下。植生を剥ぎ取り、スカイラインを埋めた。

 

日本大学の自然災害と環境問題のホームページに富士山の今回のスラッシュ雪崩をふくむスラツシュフローの調査記録がある。大変参考になる。

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2006年8月 7日 (月)

不思議だな

富士山では、一日山歩きを愉しむと、たくさん、自然の不思議に出会います。

およそ300年前、宝永の大噴火がありました。江戸も降灰で昼なお暗かったという記録があります。富士山の南東面は、大量の堆積物に覆われてしまいました。今でも、御殿場口は、歩き始めるとすぐに砂礫の登山道となり、フジアザミやオンタデなどの火山荒原植物が点在するのみです。

P1010142その火山荒原のど真ん中、獅子岩と呼ばれる一帯は、遠目にも豊かな緑に覆われています。不思議だな。一度訪れて観察したいと思っています。 (御殿場口から須走り口へ向かうブルトーザー道にて 8/5/2006)

 

P1010152 これ何だか分かりますか。

フジアザミの蕾です。フジアザミの花は花弁のように見えるものが、ひとつひとつの花です。 (御殿場口から須走り口へ向かうブルトーザー道にて 8/5/2006)

 

P1010169 トモエシオガマ。茎の先についた花が、まるで風車のようです。「ふうっ」と息を吹きかけると、今にもクルクルまわりそう。 (須走り口登山道にて 8/5/2006)

 

P1010190 人ごみの富士宮口山頂に、見ると美しいアサギマダラがいました。この蝶は、移動性が強く、マーキング調査では数百キロも離れた場所で発見されたりします。山頂を訪れた昆虫の記録は50種を越します。風にあおられて山頂まできたのでしょうか。(富士宮口山頂にて 8/5/2006)

 

P1010218 オンタデ・ガーデン。 見事なくらいきれいにランダム分布しています。これを見て「誰か植えたんですか」と質問したお母さんがいました。 (御殿場口7合目付近にて 8/5/2006)

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