2017年8月 8日 (火)

活動報告 2017-06 日沢の侵食が進む

活動日時  2017年(平成29年)8月3日(木)8:00 - 16:00 
活動区域  高鉢→宝永遊歩道→御殿庭→ガラン沢→高鉢
天候     小雨
参考     山頂(8時) 気温 6.6゜C、日照時間 1.0h、湿度91%、648.1hPa
 
 
 
 富士山南麓は宝永火口や黒塚など数多くの側火山があり、崩れやすい。
 
 
Img20170807080227529
富士山南麓の側火山群 火山土地条件図 黄色の線は今回の環境パトロール・コース
 
 
 
 富士市と富士宮市との境界近くを下る日沢の侵食が進んでいる。7月8日の合同活動・研修の環境パトロール時に、宝永遊歩道を横断する(標高2,495m、2,370m)日沢の様子を見たとき、例年以上に侵食が進んでいた。

P1140411
2017/7/8 上部宝永遊歩道、標高2,495m

 

P1140413
同地点 日沢上流方向
 
 
 
P1140412
同地点 日沢下流方向
 
 
 
P1140442
2017/7/8 下部宝永遊歩道、標高2,370mから上流方向
 
 

Imgp5132
2017/8/3 同地点から見下ろした日沢
 
 
 
Img_7278
同地点 2005/7/10
 
 
 
 標高2,000m付近の歩道が日沢を横断する地点でも岩が流され、土砂が堆積している。
 
 
 
Imgp5065
2017/8/3 標高2,000m付近の日沢
 
 
 
P1040556
同地点 2011/6/7
 
 
 
Imgp5073
2017/8/3 日沢横断地点から下流方向、岩が流出し、土石が堆積している。
 
 
 
P1050609
2007/6/9 同地点から下流方向。スラッシュ雪崩のときは、周囲の樹々もなぎ倒している。
 
 
 
Imgp5068
2017/8/3 同地点 親切に注意掲示があったが、上流の岩棚など不明確で迷った。
 
 
 
Imgp5067
2017/8/3 同地点 周囲に多数のテープ・マーキング。意図が分かりづらい。
 
 
 

 標高1700m付近でガラン沢ハイキング・コースが日沢を横切る地点でも土石流の影響が見られた。
 
 
 
Imgp5193
2017/8/3 ガラン沢コースが横断する日沢上流方向
 
 

Imgp5194
同 東方向
 
 
 

 小雨の中の環境パトロールでも、菌類やギンリョウソウが愉しませてくれた。
 
 
 
Imgp0009
 
 
 
Imgp0023
 
 
 
Imgp0027
 
 
 
Imgp0014
 
 
 
 
 
ゴミ回収 125個 (ゴミ収集記録(調査票に対応)
2.布 5        (4)その他 5           
3.プラスティック 6  (3)菓子容器 2 (5)破片 4
5.ビニール 111   (3)紐 111
6.鉄 3        (2)アルミ飲料缶 3


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2017年7月23日 (日)

活動報告 2017-05 富士山南麓側火山エリアの環境パトロール

活動日時  2017年(平成29年)7月15日(土)8:30 - 17:00 
活動区域  水ヶ塚→御胎内→御殿庭上(宝永第三火口)→御殿庭下→水ヶ塚
天候     晴
参考     山頂(8時) 気温 10.9゜C、日照時間 1.0h、湿度8%、651.9hPa
       

 夏山開山後の富士山自然休養林を仲間の富士山エコレンジャーと環境パトロールした。富士山南麓は宝永火口や黒塚など数多くの側火山があり、その歩道や周辺は変化に富んだ自然環境の反面、崩れやすく、今回の環境パトロールでも、歩道の拡幅、複線化、樹木根の損傷など荒廃箇所が多かった。
 
 
201707115map
(図 歩道荒廃箇所 地理院地図 青色の線は今回の環境パトロール・コース)
 
 
 
201707153
(図 富士山南麓の側火山群 火山土地条件図 黄色の線は今回の環境パトロール・コース)
 
 
 
 
須山口下山歩道の水ヶ塚・御胎内区間

 須山口登山道入口には、外来種防除マットが置かれており、行き帰りに靴についた種子を取り払った。入口のミズナラは、まだ、実が小さく観察できない。不作なら秋のツキノワグマの行動に影響が出るかもしれない。
 
 
P1140473
(須山口登山道入口に置かれた外来種防除マット)
 
 
 
P1140477
(入口のミズナラ、実は確認できなかった)
 
 
 
P1140483
(人慣れして逃げないニホンジカ) 
 
 
 
P1140485
(富士山麓西側に多いイラモミ)
 
 
 
 
須山口下山歩道の御胎内・幕岩上区間(世界遺産)
 
 世界遺産に登録された御胎内から幕岩上までの区間で歩道の荒廃が顕著だ。歩道の侵食が酷く、荒廃部分を避けるためか、複線化している箇所が多い。複線化により登山道の経路が変化している。トレイルランナー二人に出あった。
 
 
①歩道荒廃 侵食と複線化 (ルート図で位置を示す)
 
P1140502
(通過しづらい東側の歩道を避け西側に新たな踏跡)
 
 
 
P1140507
(西側の歩きにくい土留木道を避け東側に新たな歩道)
 
 
②歩道荒廃 侵食と複線化 この部分は2013年のUTMFで、1,800人のランナーが通過し荒廃した。
 
P1140526
(現状 須山口下山歩道1.5合 複線化部分の樹木根の損傷)
 
 
P1030822
(同地点 2013/8撮影 UTMF2013で通過。直進し複線化した歩道の4ヶ月後 )
 
 
 
P1140536
(複線化部分の路肩が崩れる)
 
 

P1140554
(歩行者の右側が本来の歩道。新たに直進の歩道ができ複線化)
 
 
 
P1140545
(現状 侵食が進み根の損傷が酷い)
 
 
P1030847
(同地点 2013/8撮影 UTMF2013実施4ヶ月後)
 
 
 
P1140567
(現状 UTMF2013で直進し、複線化した場所の根損傷)
 
 
P1030862
(同地点 2013/8撮影 UTMF2013で直進し複線化した4ヶ月後)
 
 
 
P1140571
(歩道拡幅と樹木根の露出・損傷)
 
 
 
 
自然休養林ハイキングコース(H)の三辻・御殿庭入口・御殿庭上(宝永第三火口)区間
 
 この区間も元々の歩道は侵食が進み、それを避けて複線化がみられる。また、歩道の拡幅、樹木根の露出・損傷も見られる。

 「御殿庭」は、風衝樹形のカラマツやコケモモが咲き乱れる自然の庭園として親しまれている。しかし、宝永第三火口脇の御殿庭上には、大きな石に「ごてんにわ」と白いペンキで無造作に書かれた跡が今も残り、折角の自然景観を損ねている。また、宝永第三火口底の樹木は11年の歳月とともに成長している。
 
 
③歩道荒廃
 
P1140613
(歩道の侵食と複線化)
 
 
 
P1140614
(侵食と樹木根の露出・損傷)
 
 
 
P1140619
(現状 手前は手書き標識、第三火口底の樹木は成長)
 
 
P1010642
(同地点 2006/9撮影 )
 
 
 
 御殿庭上で休憩中、続々とトレイルランナーが登ってきた。その数およそ20人。休憩中の会話では、宝永山まで行くらしい。休憩後、傾斜地のずり落ちやすい歩道を走ったり、歩いたりしながら、集団でさらに登っていった。先頭は、UTMF実行委員会委員長の鏑木さんだ。トレイラン教室のようだ。今見てきたように、荒廃がひどいこの区間では、トレイルランの集団走行は歩道への影響が懸念される。
 
 
 
P1140624
(続々と現れたトレイル・ランナー 御殿庭上)
 
 
 
P1140643
(鏑木さんを先頭に走るトレイルラン集団)
 
 
 
 
須山口登山歩道の御殿庭中・御殿庭下・1.5合目区間
 
 この区間は、富士山休養林ハイキングマップに『注意! 雨水などの影響により路面がえぐれています。十分にご注意ください』と記載されているように、火山堆積物上の土壌層は浅く、自然侵食の速度が著しい。また、過去に、500人規模のガイドレス・ハイキング・ツアーなどが行われたこともあり、人為的影響も大きいと懸念される。
 
 
④歩道荒廃
 
P1140704
(現状 自然侵食が進み、侵食箇所が拡がった)
 
 
P1040912
(同地点 2013/8撮影)
 
 
P1000612
(同地点 2012/9撮影)
 
 
 
P1040382
(同地点 2011/5撮影)
 
 
 
P1140693
(現状 規制ロープを付け替え西側へ誘導)
 
 
 
P1010096
(同地点 2011/9撮影 ロープに沿い樹木根を損傷)
 
 
 
 御殿庭周辺では、過去、各種団体による独自の標識が乱立し、私的なマーキングが数多く見られが、2011年、自然休養林保護管理協議会により地名や表示が統一され、公共標識が設置された。分岐やビュー・ポイントには標識や案内板があり、補助標識も多い。
 
 しかし、御殿庭入口から須山口登山歩道1.5合目区間では、相変わらず、ビニールテープやPPテープなどの私的なマーキングが数メートル間隔で異常に多く付けられたり、ご丁寧に公共標識にまで私的なマーキングが付けられていた。誰が何のために付けたか分らない私的なマーキングは、来訪者を登山道外の場所へ誘導し安全を損ねたり、歩道の複線化を促す場合もある。赤やピンクやキラキラ光るテープは自然の景観を台無しにするときがある。また、PPテープが解(ほつ)れて樹木の枝を損傷したり、幹に食い込んだり、野鳥など生態系への悪影響がある。
 
 現在は標識が整い、踏み跡もしっかりしている歩道に私的なマーキングをつける理由が分らない。何らかのイベント・コース用かもしれない。出会った来訪者の方と会話してみた。「私的なマーキングは安全のために、必要ではないか?」という方がいたので、「どこへ誘導しているのか分からず、連絡先も無いようなマーキングは、最近、話題になっている須走口の登山道外へ誘導するペンキの矢印と同様に、安全を損なう恐れがある。生態系への影響もある」と説明し、納得いただいた。


P1140714
(解れて枝に絡みつく私的マーキング)
 
 
 
P1140716
(ビニール・テープが幹に食い込んでいる)
 
 
 
 
須山口登山歩道の1.5合目・水ヶ塚区間
 
 5年前と比べて、遊歩道周辺のスズタケがほとんど無くなり、見通しの良い森となった。ニホンジカの樹皮はぎによって枯れた、ウラジロモミなどの危険な大径木(枯損木)は、調査に基づき、2年前に伐倒されている。
 
 
P1140732
(現状 切り倒されたウラジロモミ。見通しが良い)
 
 
P1000415
 (同地点 2012/9撮影 スズタケで見通せない)
 
 
 
 この区間は2013年のUTMFで使用された。国有林内の歩道や複線化部分を約1,800人のランナーが通過し、荒廃地点が確認されている。この富士山南麓特有の脆弱な環境では、一旦荒廃すると歩道の侵食が驚くほど早く進行していることを痛感した。
 
 
P1140741
(現状 土壌侵食と踏み着けで根が浮き上がり、損傷)
 
 
P1040883
(同地点 2013/8撮影 UTMF通過4ヶ月後)
 
 
 
 2013年の私達の環境調査地点では、複線部分の荒廃箇所が崩れ、樹木が倒れた。
 
 
 

(4年間の経過) 
 
 
P1140760
(現状 UTMF2013の私達の調査地点)
 
 
P1030171
(同地点 2013/4撮影 UTMF右側複線部分の通過直後)
 
 
 
P1140771
(現状 写真上の奥の斜めに倒れている木の根本)
 
 
 
P1040860
(同地点 2013/8撮影 UTMF通過4ヶ月後)
 
 
 
 
ゴミ回収 441個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
 
1.紙 4          (5)タバコ吸殻 1 (7)紙片 3
2.布 4          (3)切れ端 1 (4)その他 3           
3.プラスティック 20   (1)ペットボトル 2 (3)菓子容器 9 (5)破片 8 (6)その他 1
5.ビニール 408    (3)紐 408
6.鉄 2          (2)飲料缶 2
7.ガラス 1       (3)破片 1
8.ゴム 2        (3)加工付属品 1  (5)その他 1


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2017年7月11日 (火)

活動報告 2017-04 富士宮口環境パトロール

活動日時  2017年(平成29年)7月8日(土)9:00 - 13:30 
活動区域  富士宮口五合目→富士宮口六合目→宝永第一火口→富士宮口五合目
天候     曇り
参考     山頂(10時) 気温 8.4゜C、日照時間 1.0h、湿度51%、649.9hPa
        河口湖上空3km NNW 4m/s(9時)
 
 
 
 梅雨の晴れ間の富士山。夏山シーズン到来。
 
P1140389
(南東側の御殿場市より)
 
 
 
 この時期、静岡県側の富士宮口では、マイカー規制直前の休日は来訪者が多く、今年も駐車場をあふれた車が多い。
 

P1140400
(午前10時前で富士宮口新五合目のループから約1300mの道路)
 
 
 
 夏山の準備は着々と進んでいる。昨年から整備された外来種の侵入防止マットも、バス乗り場や、登山口に置かれている。一週間に一度は、落とされた"種"を回収するそうだ。
 
 
P1140403
(外来種の侵入防止マット)
 
 
 
 今年は自然の侵食が目立つ。思わぬ所で影響が出てくるかもしれない。
 
 
P1140411
(新六合目から宝永火口へ向かう途中。日沢)
 
 
 
P1140416
(宝永第一火口から第二火口への斜面。ガリーが発達したように見える)
 
 
P1100029
(同地点、昨年、2016年9月)
 
 
P1140421
(宝永第一火口底へ向かい、間近で眺める。確かに深い)
 
 

 出会った来訪者二組に「宝永第一火口で、今日、落石があった」と教えてもらった。落石は噴火丘まで来たそうだ。ロープを越えて近づくのは危険。宝永火口の落石を体験した人は、決して入り込まない。
 
  
P1140427
 
 
 
 休憩場所近くに野外排泄の跡がある。宝永山周辺でもみかける。付近にトイレはない。計画的に小屋のトイレで用を足し、携帯トイレを持参しよう。
 
 
P1140423
(野外排泄の跡) 
 
 
 昨年と同様、宝永火口から新五合目へ抜ける宝永遊歩道には「クマに注意}の掲示がある。一般的には標高2,400m付近はツキノワグマの生息域とは思えないが、生態系が変化しているのかもしれない。注意するに越したことはない。
 
 
P1140435
(「クマに注意}の掲示)
 
 
 
 ここは人気のコースで来訪者が耐えない。遊歩道の複線化や損傷の補修が追いつかない。歩道路面の凹凸に注意したい。ストックには必ずキャップをして、植生や路面を守ろう。
 
 

P1140440
(どこが歩道か不明瞭な複線化)
 
 
P1140445
(樹木の根が損傷し、路面もあれている)
 
 

 マナーガイド『富士山へ登る人のために』(日本語、英語、ポルトガル語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)に対応)が六合目レストハウスに置いてあった。ネットで検索すれば、事前にダウンロードできる。各登山ルートの所要時間や山小屋の電話番号、いざという時の連絡先も紹介している。シャトルバスで新五合目(標高約2,400m)に到着したら、直ぐに登らず、1、2時間、身体を高度に慣らしたほうがよい。そんなとき、一読してほしい。
 
 
Photo
(マナーガイド『富士山へ登る人のために』)
 
 
 今年は「登山道の混雑情報」もある。詳しくは富士登山オフィシャルサイトで。混雑する時期、時間を避け、富士山の自然を満喫してほしい。そして、このかけがえのない富士山の自然を次の世代に伝えていくため、ほんの少し、できる範囲で、自然を大切にするマナーに、ご協力いただければありがたい。
 
 
Photo_2
(「登山道の混雑情報」) 
 
 
 今年から新たに富士山エコサポーターの皆さんが、エコレンジャー活動に参画してくれる。笑顔の仲間が増えて心強い。
 
 
P1140463
 (水が塚駐車場にて)
 
 

 ゴミ回収 15個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
1.紙 6          (5)タバコ吸殻 4          (7)紙片 2
3.プラスティック 4   (3)菓子容器 2           (5)破片 2
6.鉄 2          (2)飲料缶 2
8.ゴム 2         (5)その他 2
9.木 1          (3)その他 1
 
 
 

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2017年7月 7日 (金)

活動報告 2017-03 黒塚・須山口 環境パトロール

活動日時  2017年(平成29年)6月30日(金)13:30 - 17:30 
活動区域  須山口弁当場→黒塚→涸沢出口→フジバラ平→須山口弁当場
天候     小雨、曇り
       
参考     山頂(14時) 気温 4.4゜C、湿度 100%、気圧 645.4hPa
 
 
 出発地の弁当場近くで、6月18日にツキノワグマが目撃され、裾野市より注意情報が出されている。ツキノワグマとの不意の遭遇を避けるため、熊鈴を携行し、時折、大声をだしながら歩いた。また、トウガラシ・スプレイも携行し、お互いにとって不幸な遭遇に備えた。2016年ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)調査区間(下図、区間⑦~区間⑥)のレース実施9ヶ月後の様子を観察し、ビデオと写真で記録した(7回目の2016年植生保全環境調査)。
 
 
20170630
(図 今回の環境パトロール(黄色)。区間はUTMF2016調査区間、背景は静岡県CS立体図、番号は荒廃位置)
 
 
 -梅雨の雨季に入り、レースに使用された歩道では、復旧作業の実施いかんにかかわらず、降雨よる侵食が起きていることを確認した。また、調査区間外の崩壊地では、崩落や土砂の移動による倒木が見られた。
 
 -大調整池やフジバラ平周辺では、大量の外来種ハルザキヤマガラシの結実が見られた。
 
 -本年2月以降の生き物記録では、ニホンジカが大多数を占め、6月に誕生したばかりの当歳子が記録された。また、キツネやアナグマ、テン、ノウサギが撮影されていた。
 
 -須山口登山歩道では、4月以降、来訪者が増加している。レース実施時にスリップが多発した崩壊崖上の狭い歩道地点は、未だに復旧作業が行われていない。来訪者が注意しながら通過する様子も記録されていた。
 
 
 
1. ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)2016植生保全環境調査(通過9ヶ月後)
 
 黒塚・須山口登山歩道の自然環境を一口でいえば、「脆弱」という言葉が当てはまる。側火山堆積物や土壌が浅く崩れやすい地質、大半が10°を超える急傾斜地の地形、過去30年間の年平均雨量が3,000mmから3,500mmの多雨な気象、その降雨や凍結・融解による土壌侵食。そうした自然条件から調査区間全域にわたり土石流危険区域に指定され、災害発生が危惧されている。

 
区間⑦(別荘地東の鉄塔から、黒塚の上りにかかる鉄塔まで)

 過去4回利用された歩道。荒廃後の主催者による歩道表層の修復作業が行われたものの、冬シーズンの降雨や凍結融解、梅雨の降雨により、2016年のレース前より歩道表層の侵食が進み、根の露出が見られる。
 
702520160922
(区間⑦-1 2016/9/22 大規模レース実施前 )
 
 
702520160924
(区間⑦-1 2016/9/24 雨天通過直後)
 
 
702520170630
(区間⑦-1 2017/6/30 2016レース前より侵食進む)
 
 
 
区間③(黒塚鉄塔から、放射谷群南端まで上り斜面) [主催者追い越し禁止区間]
 
 黒塚の急斜面を直線的に上るこの区間は、従来、演習地との境界として管理され、来訪者は少ない。2015年よりコース利用され、酷い荒廃が発生したため、主催者は土砂移動対策として新たに木道(丸太階段)を設置した。2016年のレースでも、再び酷い荒廃がおき、レース後に新たに木道が加えられた。今回、斜面の下の木道部分では、上部からの土砂流出により、丸太が一部埋まったり、縦杭が流出している箇所が見られた。
 
306520170221
(区間③-1 2017/2/21 レース後設置の丸太階段)
 
 
306520170630
(区間③-1 2017/2/21 上部侵食に土砂移動)
 
 
 
区間④(放射谷群南端からフジバラ平まで主として下り斜面) [主催者追い越し禁止区間]

 黒塚の急斜面を直線的に下るこの区間は、侵食により側火山の山腹に多くの放射谷が形成され、人為的な負荷が無くても、土砂流出などの災害が危惧されている。従来、この斜面は演習地との境界として管理され、来訪者は少なく、境界面は、ほぼ平坦であった。
 
 2015年レース以降、大規模ランナーの負荷により荒廃がおこり、平坦な境界面に凹状の跡ができ、多雨や凍結・融解によって侵食がすすんだ。2015年レースによる荒廃確認調査をした主催者は、上り斜面とは異なり、下り斜面では、木道設置原因による侵食の恐れがあるとし、丸太階段は最小限に留められた。

 2016年も大雨の中で調査区間をコース利用し、路面破壊がさらに進み、樹木の根の露出が著しかった。調査区間では、2015年、ランナーが荒廃箇所を回避したり、追い越すために歩道外に踏み込み、貴重な植生を損傷した。2016年には、歩道の拡幅、植生損傷を避けるため、ガイド・ロープが張られ、大規模な負荷が脆弱な歩道に集中し、歩道表層の破壊、樹木根の損傷を起こし、斜面の侵食をすすめている。
 
 2017年5月、主催者は木道設置原因による侵食の恐れがあるとしながらも、下り斜面に新たな木道(丸太階段)を設置した。
 
4xx320170221
(区間④-1 2017/2/21 下り斜面、根の露出)
 
 
4xx320170630
(区間④-1 2017/6/30 急傾斜地に丸太階段設置)
 
 
4xx420170221
(区間④-1 2017/2/21 下り斜面、根の露出)
 
 
4xx420170630
(区間④-1 2017/6/30 復旧作業後、侵食がすすむ)
 
 
4xx520170221
(区間④-2 2017/2/21 大きな段差の木段)
 
 
4xx520170630
(区間④-2 2017/6/30 復旧なく、侵食がすすむ)
 
 
4xx720170221
(区間④-3 2017/2/21 樹木根の損傷、土壌侵食)
 
 
4xx720170630
(区間④-3 2017/6/30 侵食がすすみ根の露出大)
 
 
4xx820170221
(区間④-4 2017/2/21 丸太階段下の侵食)
 
 
4xx820170630
(区間④-4 2017/6/30 侵食がすすみ根の露出大)
 
 
 
区間⑤(フジバラ平から崩壊崖の狭い歩道まで) [主催者追い越し禁止区間] 
 
 5回連続使用されたこの区間は、2016年の大規模トレイルラン・レースでは、緩傾斜地でも歩道の土壌表層破壊(エグレ)、泥濘化、拡幅、複線化が見られ、植生損傷も著しかった。90件以上のスリップを起こした地点では、未だに登山歩道の修復が行わている様子はなく、梅雨シーズンの雨で侵食が進んでいる。
 
 
P1110941
(区間⑤-1 2016/10/26 スリップ多発地点)  
 
 
Imgp4648
(区間⑤-1 2017/6/30 侵食がすすむ)
 

 崩壊崖上の狭い歩道地点の現状では、来訪者は、この地点の通過に際し、崖下への転落を避けるため、根を摑むなど安全に注意して通過している(同様な通過が8件記録されている)。大規模イベントの影響で、須山口登山歩道の来訪者の安全が損なわれたままだ。
 

Photo_2
 
 
  
区間⑥(崩壊崖の狭い歩道から涸沢出口まで) [主催者追い越し禁止区間]
 
 5回連続使用されたこの区間は、2016年の大規模トレイルラン・レースでは、コースの涸沢が増水、濁流となり、一時、通過できなくなった。数百人規模の渋滞、滞留が発生し、歩道の複線化、植生損傷などが見られた。梅雨シーズンの降雨で人工斜面の侵食が進み、歩道の陥没や倒木が発生した。
 
P1100103
(⑥-1 2016/9/25 レース実施直後)
 
 
Imgp4615
(⑥-1 2017/6/30 陥没、枝を挿入し通行禁止状態)
 
 
P1110891
(⑥-2 2016/10/26 レース実施後、根の踏みつけ)
 
 
Imgp4608
(⑥-2 2017/6/30  根返り倒木)
 
 
 
●環境省のモニタリング・ガイドライン
  
 2017年3月に公開された環境省の「国立公園内で開催されるトレイルランニング大会等におけるモニタリングの手引き」では、トレイルランニングの影響が出やすい箇所を取り上げている。

a.コースから外すべき区間とされている地点
b.歩道の幅員が狭い地点(手前の幅員が広く、急に狭くなる地点)
c.路面にぬかるみが生じている地点・雨天時にぬかるみが生じやすい地点
d.洗掘が生じている地点
e.傾斜がある地点(コースの進行方向に対して下っている地点)
f.下り方向のカーブや緩やかなカーブが連続する地点・開けて見通しがよい地点
g.木製等の階段が設置されている地点(特に下り方向で使われる場合)
h.路面上に樹木の根が張り出している(露出根のある)地点
i.樹木の枝がコース上に張り出している地点
j.希少な植生や動物が確認されている地点
k.登山道が不明瞭な地点

 この中で、黒塚・須山口登山歩道はa、b、c、d、e、g、h、j、kの箇所に該当する(太字は筆者による)。特に過去、調査区間で脆弱な急斜面に木道(丸太階段)を設置し、木道や歩道表層を破壊し、樹木根を損傷した実例という観点からみると、c、d、e、g、hが注意箇所となる。

 環境省のホームページには、このガイドラインを作成に関わった有識者として主催者実行委員会の下記役員の方が参画していると紹介されている

  千葉 達雄 NPO法人富士トレイルランナーズ倶楽部・事務局長 (実行委員会事務局長)
  村越  真  静岡大学 学術院教育学領域 教授 (実行委員会副委員長)

 主催者の環境調査も担当し、発生しやすい荒廃箇所の知見もあり、実際の観察もされている。この区間の迂回を是非、実現して欲しい。
 
 
 黒塚・須山口登山歩道区間は迂回策も採られないまま、雨天に強行され、1,000人を上回るランナーにより利用された。この大規模な負荷には、主催者による木道(丸太階段)設置は逆効果となり、結果的に荒廃の拡大、激甚化を招いている。過去5年のモニタリング結果は、今後とも、同様な対応を続けた場合、公共の歩道が廃道になることを教えている。
 
 自然環境への負荷を低減し、来訪者の安全を確保するためには、気象にかかわらず、過剰な負荷に耐えるよう、歩道の支持力を大幅に増す根本的な土木工事対策(コンクリートによる路体補強や舗装など)が必要だ。ただし、自然環境利用の経済性を考えただけでも、その実現には極めて高いハードルがある。

 大規模トレイルラン・レースのコース選定で、「脆弱」な富士山南麓の側火山エリアの自然豊かな歩道を迂回することが、現実的で可能な解決法だ。

 
 
調査区間外での荒廃状況
 
 2012年に使用された崩壊地上のコース(第二崩壊地、現在は立ち入りできない)では、崩落が進んだ。2012年から2013年、2014年と利用された崩壊地のコース(第三崩壊地)では、歩道脇の樹木が倒れた。 

P1130472
(第二崩壊地 崩壊崖上の旧歩道 2017/4/28)
 
 
Imgp4624
(同地点 2017/6/30 右下の崖が崩落)
 
 
Imgp4763
(第三崩壊地の樹木根返り 2017/6/30)
 
 
Imgp4770
(同地点 2017/6/30 倒木斜面上部は送電線のため伐採)
 
 
 
2. 外来種繁殖状況
 
 毎年のように須山口登山歩道周辺で外来種のハルザキヤマガラシ(要注意外来生物 類型2)の繁殖が確認されている。今回もハルザキヤマガラシが多数結実しているのをみた。フジバラ平調整池周辺、大調整池東側の人工斜面歩道の周辺に多く見られる。
 
 
Imgp4707
(フジバラ平調整池水際 2017/6/30 )
 
 
Imgp4604
(大調整池東側のコースとなる歩道 2017/6/30 )
 
 
 
3. 野生動物通過の記録(上り、下りの合計)

 
 2017年2月~同6月では、ニホンジカ、今年誕生したニホンジカ、キツネ、テン、ニホンアナグマ、ノウサギが通過。ニホンジカが撮影の殆ど占めている。
 

Photo_4
 
 

Photo_5
(ニホンジカ)
 
 
Photo_6
(ニホンジカ メス成獣と当歳子)
 
 
Photo_7
(キツネ)  
 
 
Photo_8
(テン)
 
 
Photo_9
(ニホンアナグマ)
 
 
Photo_10
(ノウサギ)
 
 
 
4. ゴミ回収 35個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
1.紙 3              (7)紙片 3
3.プラスティック 27      (3)菓子容器 10   (5)破片 15     (6)その他 2
5.ビニール 3          (2)袋 1        (4)紐 2
6.鉄 2              (2)飲料缶 2
 
 

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2017年5月 7日 (日)

活動報告 2017-02 黒塚・須山口 環境パトロール

活動日時  2017年(平成29年)4月28日(金)10:00 - 15:00 
活動区域  水が塚~フジバラ平~黒塚中腹~須山口弁当場
天候     曇り
       
参考     山頂(10時) 気温 -12.4゜C、湿度48%、630.2hPa
 
 
 
 水ヶ塚駐車場(標高1,450m)から、フジバラ平(同1,155m)、黒塚中腹(同1,193m)を経て須山口弁当場(標高1,009m)までの須山口登山歩道・黒塚を環境パトロールした。
  この区間は、過去5回の大規模トレイルラン・レースのうち、少ない所で1回、多いところでは5回利用され、歩道やその周辺環境に荒廃がみられ、通行が困難な場所もある。また、樹皮はぎなどのシカ食害が目立ち、シカの増加により土壌侵食もすすんでいる。
 
 
20170428mapnew
(図 赤点線が行程。青吹き出しは歩道の土壌支持力計測地点。黄楕円はシカ樹皮はぎが目立ったエリア)
 
 
 
P1130398
(環境パトロール参加者 水ヶ塚にて)
 
 
P1130496
(来訪者との交流  フジバラ平にて)
 
 
 歩道や周辺環境の保全、来訪者の安全確保のためと思われる枯れ枝の積み上げによる通行止めが、水源地上の歩道下り口に設置されていた。
 
 
P1130401
(2017/4/2 水源地上の歩道降り口 通行止めの樹木ブロック)
 
 
 
歩道や周辺自然環境の荒廃
 
 2012年から5回利用された歩道区間では、激しい荒廃となっており、崩壊が続く崖上のランナーのスリップ多発地点など一部では、気象条件により通過が困難な状態となり、来訪者の安全が損なわれている。4回利用された小沢では、歩道の複線化がつながり大きく植生が損なわれている。2012年から3回利用され、ホースの露出が顕になった緩傾斜の歩道では、一旦ミズ道化されると、利用されなくても、侵食が進む様子が毎年のモニタリングで明確になった。2015年、2016年と雨天の中で利用された黒塚北側下り急斜面では、土壌を支えている根の露出、損傷が激しく、今後さらに侵食が進むと思われる。2012年または2013年に1回のみ使用された歩道は、通過によって歩道が崩落し、通過困難になったり、崩落崖の崩落が進み立ち入り禁止となっている。
 
 
●5回、毎年(2012年、2013年、2014年、2015年、2016年)利用された歩道

 5年間毎年の利用で、深い崩壊崖上の狭い歩道で、気象条件によっては歩行が困難になった箇所が見られる。
 
P1130487
(2017/4/2  2016年大会のスリップ多発地点)
 
 
P1130489
(2017/4/28 狭い歩道 5回目通過7ヶ月後)
 
 
●4回(2012年、2013年、2014年、2016年)利用された歩道

P1130498
(小沢 2017/4/28 4回目通過7ヶ月後)
 
 
●3回(2012年、2013年、2014年)利用された歩道
 
 大規模トレイルラン・レースによる歩道表層の破壊、固結化とその後の降雨により歩道表層が侵食され、埋設されていたホースが露出した。2015年、2016年は利用されなかったが侵食がすすんでいる。通過時が雨天でなくても、多雨環境で軟弱な歩道で荒廃が進んだ。
 
F20120520p1050725
(ホース埋設斜面2012/5/25初通過後、ホース未露出)
 
 
F20130428p1020993
(同反方向から 2013/4/28 2回目通過後、部分露出)
 
 
F20140426p1070150
(同 2014/4/26 3回目通過直後、露出進む)
 
 
F20150422
(同 2015/4/22 4回目未使用、降雨による侵食)
 
 
F20160730_384_659
(同 2016/7/30 未使用、降雨による侵食)
 
 
P1130431
(同 2017/4/28 5回目未使用、降雨による侵食)
 
 
P1130425
(同 2017/4/28 ホースの下まで激しい侵食) 
 
 
P1130427
(同 2017/4/28 土壌支持力測定で8.3mmと軟弱)
 
 
●2回(2015年、2016年)利用された歩道

 4回目以降、新たにコースとされた黒塚の歩道。特に北側の下り傾斜で利用された区間は、雨天での利用も重なり、歩道表層の破壊、樹木の根損傷が多く、今後の侵食加速が懸念される。
 
P1130501
(黒塚北側下り斜面 2017/4/28 2回目通過7ヶ月後)
 
 
P1130504
(黒塚北側下り斜面 2017/4/28 2回目通過7ヶ月後)
 
 
P1130507
(黒塚北側下り斜面 2017/4/28 2回目通過7ヶ月後) 
 
 
●1回(2012年または2013年または2016年)利用した歩道
 
 1回の利用でも、雨が多く軟弱な歩道では侵食が加速している。
 
P1130404
(水源地下の配水管設備脇 2017/4/28 パイプ損傷)
 
 
P1130472
(崩壊崖上の旧歩道 2017/4/28 崩落が進み立入禁止)
 
 
P1130500
(黒塚北側下り斜面 2017/4/28 1回目通過7ヶ月後)
 
 
 
歩道の支持力
 
 黒塚・須山口登山歩道の現状歩道支持力を山中式土壌硬度計で計測した(計測地点は冒頭の図参照)。結果は土壌硬度平均10.8mm。2016年大規模レース直前の値(平均9.6mm)よりは1割強大きい。とは言え、2016年測定時が9月で雨天であったことを考慮すれば、黒塚・須山口登山歩道は年間を通じて軟弱な状態であると言える。
 激甚化してきたことを記録してきたこの歩道は、現状の歩道支持力である限り、大規模な負荷に耐えられない。
 
 


Soil
(図 歩道支持力の判定 赤のエリアはモニタリングから荒廃が発生した支持力の範囲)
 
 
  
20170428
(2017年4月の土壌支持力 山中式土壌硬度計mm)
 
 
 
ニホンジカの食害
 
 ニホンジカの食害と思われる樹木の樹皮剥ぎが、冒頭の図、黄丸箇所で集中的に見られた。昨年2月は、フジバラ平の北側やゴルフ場東側で多くの食害が見られたが、今シーズンさらに増加したようだ。樹種は、キハダが多く、ミズキなどの広葉樹、ヒノキやウラジロモミなどの針葉樹にみられた。 食害にあったミズキが、樹皮はぎされた箇所から菌糸類の侵入したためか折れて歩道を塞いでいる箇所があった。
 ササ類スズタケの枯れが目立ち、今までになく林床の見通しがよい。
 
P1130413
(2017/4/28 樹皮はぎ) 
 
 
P1130442
(2017/4/28 樹皮はぎ) 
 
 
P1130450
(2017/4/28 ササ類の枯れが目立つ) 
 
 
P1130416
(2017/4/28 樹皮はぎ部分から折れ歩道を塞ぐミズキ)
  
  
 
ゴミ回収 15個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
 
  1.紙 1 (5)タバコ吸い殻 1
  3.プラスティック 7 (1)ペットボトル 1 (3)菓子容器 6
  5.ビニール 2 (4)破片 2
  6.鉄 5 (2)飲料缶 5

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2017年4月19日 (水)

富士山南麓 「黒塚・須山口登山歩道」 モニタリング活動から

 富士山南麓の生態系ホットスポットと呼ばれ、みんなが大切にしている公共の歩道やその周辺自然環境が、特定の大規模イベントの影響で荒廃してきた。その荒廃は年々拡大し、激甚化していることが、この5年間のモニタリングで明らかになってきた。

 
Photo
(富士山南麓のコースは年間を通じて雨が多く、とりわけ、側火山エリアは傾斜が急で、崩れやすい火山堆積物で覆われている脆弱な場所だ。北麓側は南麓に比べて雨は少なく、コースは富士山本体の側火山エリアにまで入り込んでいない)
 
    

2016cs2
(黒塚・須山口登山歩道。黄線はコース一部の2016年調査区間。出典は静岡県CS立体図。赤い部分は凸部、青い部分は凹部、地形図では分かりにくい微地形が表現されている。黒塚側火山の侵食が進む放射谷群や同じく北黒塚側火山の崩壊崖上の狭い歩道がコースになっている)
 
 
 
 まず、「2016年ウルトラトレイル・マウントフジ植生保全環境調査概要報告(追加)」で現状を紹介する。2016年大規模トレイルラン・レース実施後の黒塚・須山口登山歩道がどうなったか、2015年大会後の修復工事の効果や5年間の継続利用による荒廃の拡大・深刻化を共有してほしい。
 
 
●追加報告の内容

 ①登山道や周辺環境の荒廃に対して、主催者側が何もしていない訳ではない。部分的にコースを変更したり、2015年9月の大会実施後に主催者による丸太階段や土流出防止丸太の設置など補修作業が行われ、2016年の大会時には追い越し禁止のロープも張られた。こうした対応にも関わらず、2015年の荒廃と今回2016年の荒廃を比較すると、2016年が全体的に荒廃が酷く、とりわけ、歩道の路体にかかわる表層破壊や樹木の根損傷が拡大し、激甚化している。路体の許容限界を越えた負荷のため補修作業の効果は限定的となっている。
 
 
2016vs2015
(比較した全区間で路体にかかわる歩道表層破壊、根の損傷が明確に増加。崩壊が進む崖上の狭い歩道を含む5年継続利用の区間(⑤、⑥)で全ての荒廃種類が明確に増加)
 
 
 
S
(主催者の2012年~2015年の環境調査と私達の2016年のモニタリングで計測された大会実施前の黒塚・須山口登山歩道の土壌支持力は、山中式土壌硬度計で15mm以下だ。トラクターで耕す時、田畑が泥濘んで作業できるかどうか判定する目安が15mmとされている。人が走行するときの接地圧はこのトラクターより高い。ましてや、1,000人を上回る大規模な連続踏圧の形で15mm以下の軟弱な歩道に負荷が加え続けられれば、歩道表層の破壊や樹木根の損傷が多発する。この歩道を継続利用するための解決策は、通過人数を大幅に減らして歩道の支持力に見合った負荷にするか、歩道自体を舗装するなど支持力を大幅に高める必要がある)
 
 
 
 ②5年連続利用した崩壊崖上の細い歩道では、ランナーのスリップで歩道からずり落ちた事例が数多く(約90件)発生し、その場所が谷側へ傾斜したまま整備されず、冬場の路面凍結で一般来訪者の通過が極めて困難な状態にまでなっている。レース参加者の安全だけではなく、レースに起因する歩道の荒廃によって、この公共の歩道を利用する他の来訪者の安全が損なわれてはならない。
 
 
Slip1l


P1120794
 
 
 
 ③実行委員会は、2012年の第1回大会以前から須山口登山道を脆弱と考え、第1回大会の主催者環境調査でも、影響が大きいことを指摘し、雨天の場合はさらに影響が大きいとしながら、迂回など順応的かつ効果的な対策をとらないまま利用し続けた。その結果、荒廃の拡大、激甚化を招いている。この過ぎ去った5年をきちんと振り返ることよって、はじめて次の5年が展望できる。
 
 
Photo_2
 
 
 
 ④須山口登山道では、適切なガイドに引率された小グループのエコ・ツアーやハイキング、自然観察会など分散的に利用することが、その脆弱な自然環境に加える負荷が少なく、持続可能な利用法となる。


 2012年から連続して3回大規模トレイルラン・レース(各年700人、1800人、1100人通過)のコースとして使われ、2015年、2016年と使われなくなった区間でも、通過した部分がミズ道化し、20cmを超えて土壌侵食が進み、埋設されていたホースが露出してしまった。まとまった降雨の度に侵食が進み荒廃が顕在化している。たとえ雨天の中で通過しなくても、一旦、表層土壌が崩れた道はその後の雨で荒れていく。脆弱で雨が多い所の登山道の荒廃が進行する様子は定期的なモニタリングをしてみて初めて解る。
 
 
P1050725
2012年5月20日 1回目の大規模レース実施後。
 

20160730_384_659
同地点、2016年7月30日 連続3回利用され、2015年、2016年と利用されなかったが、侵食は進行中。
 
 
 
 
 毎年のモニタリング結果を振り返ると、この5年間の大規模トレイルラン・レースによる黒塚・須山口登山歩道や周辺自然環境荒廃の一因は、あきらかに富士山南麓の環境許容量を越えた特定イベントによるオーバー・ユースにあると言える。
 
 
 「雨が多い東南アジアの大規模トレイルラン・レースでは、環境省がコースを舗装して利用している」と大会関係者から聞いた。雨が多く軟弱な環境特質のトレイルで、大規模な負荷を支え、歩道やその周辺自然環境を保全するるための措置であろう。同じように雨が多く軟弱な富士山南麓の登山歩道を、大規模トレイルラン・レースで利用し続けるなら、こうした「舗装」という手段が解決になるのかもしれない。しかし、、、

 そもそも、「トレイルランニングは野山の未舗装路を走る」とトレイルランナー団体の大会開催ガイドラインに説明されている。黒塚・須山口登山歩道を利用し続けている団体役員が、このトレイルランナー団体の役員に、大勢名を連ねている。富士山南麓の黒塚・須山口登山歩道の荒廃の現状もよくご存知だ。今後も大規模な負荷がかかるイベントでここを利用し続けるのなら、軟弱な歩道を舗装する必要がある。そうなれば、トレイルランニングではなくなる。

 また、舗装することは、自然環境保全や利用の観点から、さらには経済性の面でも新たな課題が続出する。その前に、軟弱な富士山南麓の側火山エリアは迂回することで解決できる。
 
 
 
ウルトラトレイル・マウントフジ植生保全環境調査 富士山エコレンジャー連絡会編
 
 
 1. 2012年報告書 (31MB)
 
 2. 2013年報告書 (7MB)
 
 3. 2014年報告書 (12MB)

   2012年~2014年写真資料 (17MB)

 4. 2015年報告書 (5MB)

   2015年写真資料
    区間① (6MB)
    区間② (3MB)
    区間③ (6MB)
    区間④-1 (5MB)
    区間④-2 (2MB)
    区間⑤ (2MB)
    区間⑥ (1MB)
    その他 (2MB)

 5. 2016年報告書 (4MB)

  2016年報告書(追加) (2MB)

  2016年写真資料
    区間⑦ (8MB)
    区間③ (10MB)
    区間④ (14MB)
    区間⑤ (10MB)
    区間⑤スリップ (2MB)
    区間⑥ (5MB)    
 
 

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2017年2月28日 (火)

活動報告 2016-15 黒塚・須山口 環境パトロール

活動日時  2017年(平成29年)2月21日(水)8:45 - 15:00 
活動区域  須山口弁当場→黒塚→崩壊崖迂回路階段→須山口弁当場
天候     晴
       弁当場(8時) 気温 -2゜C
参考     山頂(8時) 気温 -26.3゜C、湿度78%、617.0hPa
       河口湖上空3km(8時) NW 22m/s
 
 

Map01
(調査区間(黄色)と今回の環境パトロール(赤)、背景は静岡県CS立体図、番号は写真の位置)
 
 
 2016年大規模トレイルラン環境調査区間(上図、区間⑦~区間⑥)、の実施5ヶ月後の様子をビデオと写真で記録した。


 区間⑤の崩壊崖上の狭い歩道や迂回階段が凍結し、通過困難なため迂回階段で引き返した。歩道や階段の積雪が前夜の雨で解け、未明の低温で凍結したためと思われる。転倒・転落の危険を感じた。来訪者の方は、軽アイゼンやストックの持参など事前の準備と通過時には十分な注意をお願いします。
 

 レースに使用された歩道では、回復作業の実施いかんにかかわらず、降雨や凍結融解による侵食が起きていることを確認し記録した。


 区間⑤では、昨年と同様にほぼ同じ場所で、ニホンジカによるキハダなどの樹皮はぎが数多くみられた。昨年10月以降のセンサーカメラによる生き物記録では、ニホンジカが大多数をしめ、キツネやアナグマ、テンが撮影されていた。
 
 

1. 植生保全環境調査(大規模トレイルラン・レース通過5ヶ月後) 
 
調査区間⑦(別荘地東の鉄塔から、黒塚の上りにかかる鉄塔まで)
 
 
 昨年10月のレース実施1ヶ月後と比べて、落葉落枝の堆積は増えたものの、修復後に侵食がみられる箇所があった。これは、降雨や凍結融解によるものと思われる。
 
 
P1110388
(区間⑦-1 2016/10/26 レース1ヶ月後、補修後の歩道ミズミチ化 )
 
Gopr2632mp4_snapshot_0458_20170224_
(区間⑦-1 2017/2/21 レース5ヶ月後、落葉堆積はあるが侵食進む)
 
 
 
P1110394
(区間⑦-2 2016/10/26 レース1ヶ月後、比較的緩斜面の歩道 )
 
Gopr2632mp4_snapshot_0611_20170224_
(区間⑦-2 2017/2/21 レース5ヶ月後、歩道表層の侵食進む)
 
 
 
調査区間③(黒塚鉄塔から、放射谷群南端まで上り斜面)
  
 昨年10月に階段丸太周辺では深刻な土壌侵食を示す土人形が見られていた(活動報告 2016-11)が、丸太の下側では侵食が進んだ。また、歩道谷側に縦に置かれた丸太部分では、歩道がさらに侵食されミズミチ化が進んだ。侵食は降雨の流水に加えて、凍結融解の影響があるものと思われる。
 
 
P1110422
(区間③-1 2016/10/26  レース1ヶ月後、黒塚登り斜面)
 
P1130097
(区間③-1 2017/2/21 レース5ヶ月後、歩道の侵食、ミズミチ化)
 
 
 
P1110425
(区間③-2 2016/10/26 レース1ヶ月後、主催者による丸太階段)
 
P1130092
(区間③-2 2017/2/21 レース5ヶ月後、丸太下部谷側壁の侵食進む)
 
 
 
P1110441
(区間③-3 2016/10/26 レース1ヶ月後、主催者2015年調査地点)
 
P1130083
(区間③-3 2017/2/21 レース5ヶ月後、丸太下部谷側壁の侵食進む)
 
 
 
P1110493
(区間③-4 2016/10/26 レース1ヶ月後、土砂移動留の縦置き丸太)
 
P1130067
(区間③-4 2017/2/21 レース5ヶ月後、縦置き丸太部のミズミチ化)
 
 
 
P1110537
(区間③-5 2016/10/26 レース1ヶ月後、急傾斜地の丸太階段)
 
P1130056
(区間③-5 2017/2/21 レース5ヶ月後、丸太下部谷側壁の侵食進む)
 
 
 
調査区間④(放射谷群南端からフジバラ平まで主として下り斜面
 
 2016年大雨の中で大規模トレイルラン・レースが実施された黒塚の北側急斜面の歩道は、侵食が進み、樹木の根の露出が著しい。有効な対策がとられなければ土砂流出が進む。過去3回利用された須山口登山歩道区間の継続観察地点もレース後の荒廃に加えて、激しい侵食が見られる。
 
 
P1110609
(区間④-1 2016/10/26 レース1ヶ月後、北側下り斜面、根の踏みつけ)
 
P1130004
(区間④-1 2017/2/21 レース5ヶ月後、根下側の侵食進む)
 
 
 
Imgp4070
(区間④-2 2016/9/22 2016年レース実施前)
 
P1100313
(区間④-2 2016/9/25  2016年レース実施翌日)
 
P1110634
(区間④-2 2016/10/24  2016年レース実施1ヶ月後)
 
P1120894
(区間④-2 2017/2/21  2016年レース実施5ヶ月後)
 
P1110631
(区間④-2拡大 2016/10/24 2016年レース実施1ヶ月後)
 
P1120895
(区間④-2拡大 2017/2/21 2016年レース実施5ヶ月後、丸太下部谷側壁の侵食)
 
P1120900
(区間④-2をさらに拡大 2017/2/21 2016年レース実施5ヶ月後、丸太下部谷側壁の侵食)
 
 
 
Imgp4074
(区間④-3 2016/9/22  2016年レース実施前)
 
Imgp4236
(区間④-3 2016/9/24  実施直後、丸太階段荒廃)
 
P1110670
(区間④-3 2016/10/26 レース1ヶ月後、丸太階段の除去)
 
P1120872
(区間④-3 22016/10/26 実施5ヶ月後、ミズミチ化)
 
 
 
P1110672
(区間④-4 2016/10/26  レース1ヶ月後、須山口登山歩道定点観測点)
 
P1120868
(区間④-4 2017/2/21 レース5ヶ月後、侵食進む)
 
 
 
P1110704
(区間④-5 2016/10/26  レース1ヶ月後、フジバラ平定点観測点)
 
Gp032635mp4_snapshot_0233_20170224_
(区間④-5  2017/2/21 レース5ヶ月後、侵食進む )
 
 
 
調査区間⑤(フジバラ平から崩壊崖の狭い歩道まで)

 5回連続使用されたこの区間は、2016年の大規模トレイルラン・レースでは、緩傾斜地でも歩道の土壌表層破壊(エグレ)、泥濘化、拡幅、複線化が見られ、植生損傷も著しかった。冬シーズンの雨や凍結融解の繰り返しによる侵食が進んでいる。

 今回の環境パトロール前夜に、まとまった降雨があり(SIPOS裾野市須山で67mm)、残雪が解け、未明の低温で歩道路面が凍結していた。2016年レースでスリップが多発した崩壊崖上の荒廃地点では、エグレ部分が氷結し、歩行が困難であった。簡易アイゼンやストックなどなければ通過できない状態になっていた。降雪時や凍結時は来訪者がスリップし転落するおそれがある。来訪者の方は、軽アイゼンやストックの持参など事前の準備と通過時には十分な注意をお願いします。
 
 
 
P1110708
(フジバラ平の調整池 レース1ヶ月後、2016/10/26)
 
P1120735
( 同 2017/2/21 レース5ヶ月後、増水し、周辺部が凍っている)
 
 
 
P1110745
(区間⑤-1 2016/10/26  レース1ヶ月後、須山口登山歩道、深い侵食)
 
P1120838
(区間⑤-1 2017/2/21 レース5ヶ月後、侵食が深くなった)
 
 
 
P1110776
(区間⑤-2 2016/10/26  レース1ヶ月後、須山口登山歩道)
 
P1120822
(区間⑤-2 2017/2/21 レース5ヶ月後、侵食、根の露出がすすむ)
 
 
 
P1110794
(区間⑤-3 2016/10/26  須山口登山歩道定点観測点、レース1ヶ月後)
 
P1120817mp4_snapshot_0013_20170223_
(区間⑤-3  2017/2/21 レース5ヶ月後、侵食、根の露出がすすむ)
 
P1120816mp4_snapshot_0026_20170223_
(区間⑤-3拡大  侵食が激しく根が出ている) 
 
 
 
P1120766
(区間⑤-4 2017/2/21 レース5ヶ月後、崩壊崖上の狭い歩道凍結しスリップして危険)
 
 
 
P1110817
(区間⑤-5 2016/10/26 レース時スリップ多発地点、レース1ヶ月後)
 
P1120794
(区間⑤-5 2017/2/21 レース5ヶ月後、激しい侵食と凍結)
 
P1120795mp4_snapshot_0303_20170223_
(区間⑤-5拡大 激しい侵食と雪や雨水の凍結) 
 
P1110832
(区間⑤-5 反対方向から 2016/10/26、レース1ヶ月後)
 
P1120769
(区間⑤-5 反対方向から 2017/2/21 レース5ヶ月後、凍結によりスリップ)
 
 
 
P1110840
(区間⑤-6 2016/10/26 崩壊崖上の迂回路南側階段、レース1ヶ月後)
 
P1120763
(区間⑤-6 2017/2/21 レース5ヶ月後、凍結によりスリップ)
 
Imgp4533
(区間⑤-6拡大 2017/2/21 レース5ヶ月後、厚い氷に覆われている)
 
 
 
2. 野生動物の様子
 センサーカメラには、ニホンジカ、キツネ、ニホンアナグマ、テンが撮影されていた。フジバラ平北側の須山口登山歩道周辺で昨年と同様にキハダなどの樹皮はぎがみられた。ニホンジカやノウサギの糞がみられた。

野生動物通過の記録(上り、下りの合計)


Sensor
 
 
 
Img_0470
(ニホンジカ オス 成獣)
 
Img_0723
(ニホンジカ オス 成獣)
 
Img_0291
(ニホンジカ オスとメス)
 
Img_0583
(ニホンジカ 左オス 右メスx2)
 
P1120830
(ニホンジカによる樹皮はぎ キハダ) 
 
Imgp4530
(ニホンジカによる樹皮はぎ キハダ) 
 
 
Img_0881
(キツネ)
 
 
Img_1285
(テン)
 
 
Img_0622
(ニホンアナグマ) 
 
 
 
3. ゴミ回収 14個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
 
1.紙 1            (5)タバコ吸殻 1
3.プラスティック 6     (3)菓子容器 3    (6)その他 3
5.ビニール 6        (3)紐3          (4)破片 3
6.鉄1             (2)飲料缶 1

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2016年11月 9日 (水)

活動報告 2016-12 御殿場口環境パトロール(合同研修)

活動日時  2016年(平成28年)11月5日(土)10:00 - 14:00 
活動区域  御殿場口駐車場→二ツ塚~須山口下山歩道二合目(四ツ辻)→幕岩→御殿場口駐車場
天候     晴
参考     山頂(10時) 気温 -6.0゜C、湿度46%、640.4hPa
        河口湖上空2km SW 12m/s(10時)

 今シーズン4回目の合同研修形式の環境パトロールに参加した。一回目は開山前の富士宮口、二回目は、8月、雨の須走口、三回目は閉山後の富士宮口、そして今回は、閉山後の御殿場口。

20161105maps


 
 天候に恵まれ、来訪者の方とも対話でき、環境保全ボランティア活動の充実した一日。みんないい顔している。

Member
 
 
 
 上り口に沢山の標識、案内板が数多くならんでいた。富士山のすっきりとした景観には、少し雑然としているように思えた。それに、御殿場口五合目周辺に晩秋の秋を楽しみに来訪された方には、いきなり、通行止めは、困ってしまうかもしれない。もちろん、夏シーズン以外に高標高域への登山は、来訪者の方自身の体力、登山技術はもちろん、登山届などの安全対策、携帯トイレの持参など環境対策も必要なことはいうまでもない。
 
P1120160
 
 
 
世界文化遺産の標識が建てられている。ここは、構成資産「須山口登山道(現、御殿場口登山道」だ。地図も表示して、保全区域や緩衝区域を明示している。世界遺産の登録は、世界への保全の約束だ。
 
P1120158
 
  
 
よく晴れて、少しの風が心地よい。
 
P1120172
 
 
 
素晴らしい景色をたのしんでいるさなか、また、今年も同じ場所にタイヤ群が残置されたままだ。持てるゴミなら自分たちで回収するけれど、このタイヤは難しい。何年も報告しているけれど、そのままだ。
 
P1120171
 
 
 
カラマツの黄葉はほとんど終わっていたが、多くの樹で、針葉が枝に粘着しているように見える。
 
P1120265
 
 
P1120201
 
 
 
世界文化遺産「須山口登山道」の荒廃が進んでいるように思えた。2013年大規模トレイルラン・レースで多くのランナーが直進した踏み跡は、その後、多くの来訪者が利用して、樹木の根がむき出しとなり、年々ひどくなっている。もちろん、関係者の方は、登山道の保全に尽力下さっている。だが、一旦、荒廃し始めると修復がどんどん困難になってくる。自然の侵食になかなか追いつかない。
 
P1120318
 
 
 
この歩道が通っている尾根の東側、砂沢(ずなさわ)の右岸は、大規模な崩壊がすすんでいる。

P1120340
 
 
 
幕岩、御殿場口駐車場間で歩道に覆いかぶさった倒木の注意喚起があった。通過に際しては、十分注意したい。
 
Imgp4387
 
 
 
.ゴミ回収22個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
昨年(2015/11/7)の同コースパトロール時に比べて回収したゴミは減った(34→22)が、依然、衛生物のゴミ(8→2)があった。このコースは一周3時間程度かかるので、携帯トイレの持参しましょう。

1.紙 5          (4)衛生物 使用したティシュなど 2  (5)タバコ吸い殻 3
3.プラスティック 5   (3)菓子容器 3              (6)その他 2
5.ビニール 10     (2)袋 3                   (3)紐 3 (5)破片 4
7.ガラス 2       (3)破片 2

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2016年11月 3日 (木)

活動報告 2016-11 植生保全環境調査(レース1ヶ月後)

活動日時  2016年(平成28年)10月26日(水)8:00 - 12:00 
活動区域  須山口弁当場→黒塚→大調整池北→須山口弁当場
天候     晴
参考     山頂(8時) 気温 -6.3゜C、湿度92%、647.6hPa


Photo
(調査区間の航空写真 UTMF/STYコースは黄色点線、赤線は土石流危険渓流、紫エリアは土石流危険区域)
 
  
 エコレンジャーの仲間4人で2016年ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)調査区間(土石流危険区域内の区間⑦~区間⑥)のレース実施1月後の様子を観察し、ビデオと写真で記録した。
 
 
 大会開催後1ヶ月の間に、この区間を主催者や地域の関係者など多くの方が訪れ、調査や修復作業をやられたようだ。年々歩道の荒廃が顕在化してきたためか、過去5年間観察した中で、こうした対応は初めてだ。主催者には修復する義務があるとしても、地域の関係者の方などありがたいことだ。今後の対応が効果を発揮し、歩道やその周辺自然環境の保全、一般来訪者の安全につながってほしいと願っている。
 
 
  この土石流危険区域内で、2012年から連続して3回大規模トレイルラン・レース(各年700人、1800人、1100人通過)のコースとして使われたが、昨年、今年と使われなくなった区間では、通過した部分がミズ道化し、現在は20cmを超えて土壌侵食が進み、埋設されていたホースが露出している。まとまった降雨の度に侵食が進み荒廃が顕在化している。この土石流危険区域内は、年間3000mmを上回る多雨、山間部の傾斜地が多い険しい地形、側火山周辺でその崩れやすい火山体積物という地質などの環境特性がある。
 
P1050725
2012年5月20日 1回目の大規模レース実施後
 

20160730_384_659
同地点、2016年7月30日 連続3回レースで利用され、昨年利用されなかったが、侵食は進んだ。
 
 
 一方で、崩れやすく雨が多い、同じ環境特質をもつ側火山西臼塚の歩道荒廃事例では、利用による荒廃や降雨による侵食と多大な労力をかけた(コストがかかる)補修作業との「イタチごっこ」となり、結果的に来訪者の安全確保のため歩道が閉鎖された区間がある。そうした状況に陥らないようにとも願っている。
 
 
 
ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)2016植生保全環境調査(実施1ヶ月後)

 
20160910

 修復作業が行われた場所は、それなりに変化がみられる。しかし、側火山エリアの環境特質で、軟弱かつ急傾斜な黒塚の歩道では、修復を行ったと思われる荒廃箇所が、レース以降1ヶ月間の降雨により侵食され、ミズ道化した箇所が多く見られた。黒塚南側(調査区間⑦、③)では、歩道表面や丸太階段の修復が行われたようだが、黒塚北側斜面(調査区間④)と2012年以来毎年利用されている調査区間⑤、⑥の荒廃箇所や危険箇所は、保全や安全対策が現段階では効果を発揮しているようには見えなかった。
 
 
 
調査区間⑦(別荘地東の鉄塔から、黒塚の上りにかかる鉄塔まで)
 
 実施直後の調査で確認した歩道表層の目を見張るほどの破壊(エグレ)は、落葉もあり、あまり確認されなかった。この区間は歩道表層の修復作業がおこなわれたようだ。しかし、修復後の降雨によるミズ道化がみられる箇所があった。
 
P1110387
(区間⑦ 2016/10/26 歩道のエグレのミズ道化)
 
 
 
調査区間③(黒塚鉄塔から、放射谷群南端まで上り斜面)
  
 この区間も主催者による修復が行われたようだ。レースによって崩れた丸太階段は修復されていた。しかし、丸太周辺では深刻な土壌侵食を示す土人形が見られ、レース実施後の降雨時に歩道にそって雨水が流れ、侵食が進んでいると思われる。特に、歩道に沿って縦に置かれた丸太部分では、歩道が「ミズ道化」し、深く侵食した箇所が見られた。傾斜が強くなる上部ほど侵食の度合い(ミズ道の深さ)が強くなる傾向が見られる。過去の調査から、緩傾斜地の調査地点でさえ、年間10cmを超える侵食が観察されているので、今後の侵食状況に注視する必要がある。
 
P1110438
(区間③ 2016/10/26 丸太階段下の土人形)
 
 
P1110436
(区間③ 2016/10/26 丸太を越えた流水跡)
 
 
P1110443
(区間③ 2016/10/26 丸太階段斜面根露出)
 
 
P1110481
(区間③ 2016/10/26 縦置き丸太歩道のミズ道化)
 
 
P1110500
(区間③ 2016/10/26 縦置き丸太歩道のミズ道化)
 
  
P1110513
(区間③ 2016/10/26 縦置き丸太歩道のミズ道化)
 
 
 
縦置き丸太歩道の変化(レース前、レース1ヶ月後)
 
20160922
(区間③ 2016/9/22 レース実施前の最上部丸太階段の直下、縦置き丸太歩道)
 
 
P1110509
(区間③ 2016/10/26 レース実施1ヶ月後前の同地点)
 
 
 
 
調査区間④(放射谷群南端からフジバラ平まで主として下り斜面)

 昨年から利用され始め、深刻な荒廃への対応が不十分と思われる黒塚の北側急斜面の歩道は、効果的な修復対応がほとんどなされていないように見えた。黒塚北側斜面でもミズ道化や侵食が進んでいる。また、樹木の根の損傷が著しい。有効な対策がとられなければ侵食によって土砂流出が進む。過去3回利用された須山口登山歩道区間の継続観察地点もレース後の荒廃に加えて、降雨による侵食が見られる。
 
P1110557
(区間④逆 2016/10/26 縦丸太歩道のミズ道化)
 
 
P1110580
(区間④逆 2016/10/26 樹木の根損傷、侵食)
 
 
P1110584
(区間④逆 2016/10/26 樹木の根損傷、侵食)
 
 
P1110603
(区間④逆 2016/10/26 樹木の根損傷、ミズ道化)
 
 
P1110631
(区間④逆 2016/10/26 樹木の根損傷、侵食)
 
 
P1110629
(同拡大 激しい侵食根の奥10cm、手前30cmの侵食)
 
 
P1110638
(区間④ 2016/10/26 上り部分のミズ道化)
 
 
P1110645
(区間④逆 2016/10/26 緩斜面のミズ道化)
 

 黒塚から下って須山口登山歩道に合流する急斜面の道は、国土地理院地図に記載された本来の歩道だ(下地図参照)。昨年は、その急斜面の道はコースとして利用されなかった。今年は丸太階段を設置して初めて利用された。レースによって丸太階段はずれ落ちた。今回、その丸太階段が撤去されていた。

 丸太階段を撤去した斜面へ降りてくる歩道はミズ道化(直上に掲示した写真)しており、雨水が集まり、斜面が侵食され崩れるおそれがある。(注: レース2日前9/22に測定したこの階段下部の土壌支持力は、山中式土壌硬度計で平均8.7mmと低い)

Photo
(フジバラ平付近の地図 黄色の線は2016年のコース、緑の線は2015年のコース、赤点線は歩道外植性地区間)
 

Imgp4236
(レース直後2016/9/24  丸太階段斜面の荒廃)
 
 
P1110670
(レース1ヶ月後 2016/10/26 丸太階段の除去)
 
 
 また、黒塚から下ってくると、急斜面への道は通行止めの意味で丸太が積まれていた。代わりに、昨年コースとして利用した歩道外の植生地(地図の赤点線)に誘導している。道迷いが懸念されるので、注意喚起が必要だ。
 
Photo_3
(区間④ 2016/10/26 急斜面への通行止めと植生地への誘導)


継続観測地点の状況
 
P1110674
(区間④ 2016/10/26 継続観測地点の小川)
 
 
P1110715
(区間④ 2016/10/26 継続観測地点のフジバラ平の草原斜面)
 
 
 
調査区間⑤(フジバラ平から崩壊崖の狭い歩道まで)

 
 5回連続使用されたこの区間は、今年のレースでは、緩傾斜地でも歩道の土壌表層破壊(エグレ)、泥濘化、拡幅、複線化が見られ植生損傷も著しかった。泥濘は見られなくなくなったものの、修復が行われたようには見えず、レースによってできた深いエグレがミズ道化している。また、崩壊崖上の歩道部分は対応が取られておらず、来訪者がスリップし転落する懸念があるので、注意喚起の掲示をしてほしい。
 
P1110721
(区間⑤ 2016/10/26 歩道のエグレ)
 
 
P1110736
(区間⑤ 2016/10/26 深いエグレによる埋設管の露出)
 
 
P1110745
(区間⑤ 2016/10/26 歩道の深いエグレ20cm)
 
 
P1110767
(区間⑤ 2016/10/26 広く深いエグレとミズ道化)
 
 
P1110797
(区間⑤ 2016/10/26 深いエグレと根損傷)
 
 

対応が必要と思われる崩壊崖上の狭い歩道スリップ地点 
 

P1110818
(区間⑤ 2016/10/26 スリップ多発地点、雨が降ると歩道が軟弱で滑りやすい)
 
 
P1110831
(同 逆方向から 深いエグレと根損傷) 
 
 
P1110856
(区間⑤ 2016/10/26逆 崩壊崖を迂回する丸太階段脇ミズ道化)
 
 
P1110842
(同 丸太階段の侵食)
 
 
P1110866
(区間⑤ 2016/10/26 崩壊崖を迂回する歩道外への土壌流出)
 
 
P1110874
(区間⑤ 2016/10/26 崩壊崖を迂回する歩道面のミズ道化)
 
 
 
調査区間⑥(崩壊崖の狭い歩道から大調整池北の涸れ沢まで)

 この区間も5回連続使用され、従来、影響が少なかった地点でもミズ道化が見られるようになった。大調整池ダム脇の人口斜面を通過する区間も年々侵食がすすみ荒廃が目立ってきた。

 また、涸れ沢が増水した際に、通過中のランナーは緊急避難的に沢を出て、歩道外斜面を通過した。この涸れ沢は、土石流危険渓流に指定されており、豪雨時には頻繁に沢岸の崩壊を起こしている。上流は地形が険しく、一気に水が増える。見た目は涸れ沢だからといって過小評価は危険だ。普段は、涸れ沢に土砂が堆積しているが、一旦増水すると、堆積した土砂は流れ、溶岩の沢底まで、水深は急に深くなる。涸れ沢を利用する須山口登山歩道区間は、増水時の危険性について注意喚起が必要だ。
 
P1110883
(区間⑥ 2016/10/26 歩道のエグレとミズ道化)
 
 
P1110886
(区間⑥ 2016/10/26 歩道のエグレとミズ道化)
 
 
P1110898
(区間⑥ 2016/10/26 左側はレース中断、中止時に大勢のランナーによってできた新たな踏み跡)
 
 
P1110906
(区間⑥ 2016/10/26 涸れ沢増水時にここから避難)
 
 
 
ゴミ回収 11個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
1.紙 1           (7)紙片 1
3.プラスティック 10   (3)菓子容器 3   (5)破片 7
 

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2016年10月 9日 (日)

活動報告 2016-10 植生保全環境調査(レース翌日)

活動日時  2016年(平成28年)9月25日(日)8:00 - 18:00 
活動区域  須山口弁当場→黒塚→大調整池北→須山口弁当場
天候     曇り
参考     山頂(8時) 気温 2.4゜C、湿度100%、651.6hPa




2016
(UTMF/STYコース【赤線】と調査区間)
 
 

 レース実施翌日、2016年ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)調査区間(上図、区間⑦~区間⑥)、別荘地東側の鉄塔下(標高1,100m)から黒塚中腹(同1,193m)、フジバラ平(同1,155m)を経て大調整池北(同1,230m)まで、雨が上がったレース通過翌日の様子を観察し、ビデオと写真で記録した。前日、レースは途中で中止になり、行き約1200人に加えて帰り約400人が通過した。
 
 大会主催者の環境調査班スタッフ3人、単独のスタッフ1人、テープやロープの回収スタッフ3人と出会い会話した。また、ハイキング姿の来訪者1人と出会った。来訪者は「歩道が酷い状態」、「遠くから来ている人もいるし、悪条件でも中止できなかったのか」と話していた。
 
 
 
ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)2016植生保全環境調査(通過翌日)
 
 
 全区間を通じて、歩道表面の破壊、歩道の拡幅にともなう植生損傷が多発している。昨年より酷い荒廃だ。特に印象的なのは、2012年以来毎年利用されている調査区間⑤の荒廃箇所。また、黒塚の下り斜面では、樹木の根の露出と損傷が目立つ。
 
 
 
調査区間⑦(別荘地東の鉄塔から、黒塚の上りにかかる鉄塔まで)
 
 
 歩道表層の破壊(エグレ)と樹木の根露出および損傷、歩道の拡幅とそれに伴う歩道周辺部の植生損傷は、9月になって降り続いた雨の累積と大雨の中での歩道通過に関わっているように思えた。この区間は追い越し禁止に指定されていないので、追い越しの影響も有るかもしれない。()内の説明で「逆」はレース進行方向の逆方向から見たもの。
 
 
P1100632
(区間⑦ 2016/9/25 歩道拡幅、植生損傷)
 
 
P1100631
(区間⑦ 2016/9/25 歩道拡幅、植生損傷)
 
 
P1100623
(区間⑦ 2016/9/25 根の露出、損傷) 
 
 
P1100621
(区間⑦ 2016/9/25 根の露出、損傷)
 
 
P1100618
(区間⑦ 2016/9/25 歩道のエグレ)
 
 
P1100585
(区間⑦ 2016/9/25 歩道拡幅、植生損傷)
 
 
P1100583
(区間⑦逆 2016/9/25 谷側の泥濘化、植生損傷)
 
 
Imgp4211
(*参考* 区間⑦ 2016/9/24 レース中の歩道の流水)



調査区間③(黒塚鉄塔から、放射谷群南端まで上り斜面) [主催者追い越し禁止区間]


 昨年と同様に踏み跡の深いエグレや、歩道や丸太階段部で谷側の泥濘化、傾斜地の根の露出、損傷が著しい。ロープ外への踏み込みはない。縦置き丸太は谷側泥濘の移動を止めているところがあるが、歩道表面がエグレて樋化しているようにみえる。今後の降雨による土壌流出を注視したい。また、縦置き丸太の両側通過もみられる。
 
 
P1100557
(区間③ 2016/9/25 歩道のエグレ) 
 
 
P1100542
(区間③逆 2016/9/25 谷側部泥濘、根損傷)
 
 
P1100541
(区間③ 2016/9/25 歩道のエグレ、谷側部泥濘)
 
 
P1100519
(区間③逆 2016/9/25 谷側部の泥濘) 
 
 
P1100470
(区間③逆 2016/9/25 縦置き丸太) 
 
 
P1100464
(区間③逆 2016/9/25 縦置き丸太両側通過)
 
 
P1100457
(区間③ 2016/9/25 縦置き丸太歩道の樋化)
 
 
Imgp4216
(*参考* 区間③ 2016/9/24 レース中、階段の丸太流出)
 
 
 
調査区間④(放射谷群南端からフジバラ平まで主として下り斜面) [主催者追い越し禁止区間]
 
 
 黒塚の北側急斜面は歩道の表層が通過時に雨で流れ、そこをまず、1000人を上回るランナーが下り通過し、レース途中中止のため数百人が再度上りで通過した。そのため、侵食が進んでいる放射谷の急傾斜地で数多くの樹木の根が露出し損傷した。また、フシバラ平付近の緩傾斜地では、歩道表面に深いエグレが発生し歩道拡幅、植生損傷が見られた。
 

区間④ 下り斜面 歩道のエグレ 樹木の根損傷 継続観察地点 (4-151) - Spherical Image - RICOH THETA

(区間④逆 2016/9/25 樹木の根露出、損傷)
 
 
P1100342
(区間④逆 2016/9/25 樹木の根露出、損傷)
 
 
区間④ 下り丸太階段 階段破損 樹木の根損傷 継続観察地点 (4-152) - Spherical Image - RICOH THETA

(区間④逆 2016/9/25 樹木の根露出、損傷)


区間④ 下り斜面 樹木の根損傷 継続観察地点 (4-164) - Spherical Image - RICOH THETA

(区間④逆 2016/9/25 樹木の根露出、損傷)
 
 
区間④ 下り丸太階段 上 樹木の根損傷 継続観察地点 (4-168) - Spherical Image - RICOH THETA

(区間④逆 2016/9/25 樹木の根露出、損傷)
 
 
P1100297
(区間④逆 2016/9/25 歩道のエグレと拡幅)
 
 
P1100255
(区間④ 2016/9/25 歩道拡幅と植生損傷)
 
 
P1100244
(区間④ 2016/9/25 歩道のエグレと植生損傷)
 
 
Imgp4230
(*参考* 区間④ 2016/9/24 レース中、泥濘状況) 
 
 
 
調査区間⑤(フジバラ平から崩壊崖の狭い歩道まで) [主催者追い越し禁止区間]
 
 
 第1回目のレース(2012年5月)から毎回計5回連続使用されたこの区間は、今回はじめて追い越し禁止となったが、緩傾斜地でも歩道の土壌表層破壊(エグレ)、拡幅、複線化が見られ植生損傷も著しい。過去五回の繰り返し利用も支持力低下に影響していると思う。また、崩壊がすすむ崖上の歩道部分は、今後、降雨時に一般来訪者がスリップするなど安全上の懸念がある。
 
 
P1100229
(区間⑤ 2016/9/25 歩道のエグレと拡幅、複線化)
 
 
P1100224
(区間⑤ 2016/9/25 歩道拡幅と植生損傷)
 
 
P1100217
(区間⑤ 2016/9/25 歩道のエグレと拡幅、複線化)
 
 
P1100202
(区間⑤逆 2016/9/25 歩道拡幅と植生損傷)
 
 
P1100178
(区間⑤逆 2016/9/25 歩道拡幅と植生損傷) 
 
 
P1100177
(区間⑤ 2016/9/25 歩道のエグレと拡幅)
 
 
P1100164
(区間⑤ 2016/9/25 歩道のエグレと拡幅)
 
 
区間⑤ 継続観察地点 (5-194) - Spherical Image - RICOH THETA

(区間⑤ 2016/9/25 歩道のエグレと根損傷)
 
 
P1100145
(区間⑤逆 2016/9/25 歩道拡幅と植生損傷)
 
 
区間⑤ 崩落崖上の狭い歩道 スリップに南 - Spherical Image - RICOH THETA

(区間⑤逆 2016/9/25 レース中スリップ多発地点)
  
  
区間⑤ 崩壊崖迂回路 斜面上 - Spherical Image - RICOH THETA

(区間⑤逆 2016/9/25 崩壊崖迂回路斜面)


P1100111
(区間⑤逆 2016/9/25 左側を直進禁止ロープが無くなっている)
 
 
Imgp4243
(*参考* 区間⑤ 2016/9/24 レース中、泥濘状況)
 
 
 
調査区間⑥(崩壊崖の狭い歩道から大調整池北の涸れ沢まで) [主催者追い越し禁止区間]
 
 
 大調整池ダム脇の人口斜面を通過する区間も年々荒廃が進んでいる。外来種ハルザキヤマガラシが歩道脇に多数結実している区間では、歩道いっぱい踏み跡がみられた。また、涸れ沢が増水したため数百人のランナーが渋滞した際、斜面にあらたな踏み跡道がつくられた。
 
 
P1100103
(区間⑥ 2016/9/25 通行禁止歩道の崩れ)
 
 
Simgp4134
(*参考* 区間⑥ 2016/9/22 右側の歩道通行を迂回指示するマーキング)
 
 
P1100101
(区間⑥ 2016/9/25 人工斜面の植生損傷)
 
 
Sec604_2
(区間⑥ 2016/9/25 人工斜面の植生損傷)
 
 
Sec601_2
(区間⑥ 2016/9/25 外来種の実を踏みつけ懸念)
 
 
Imgp4142
(*参考* 区間⑥ 2016/9/22 踏み跡脇に外来種の結実)
 
 
Sec602
(区間⑥ 2016/9/25 左側 涸れ沢の増水時、多数のランナーが渋滞したときにできた新たな踏み跡)
 
 
Sec603
(区間⑥逆 2016/9/25 同地点エグレ、植生損傷)
 
 
 
ゴミ回収 18個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
1.紙 1 (7)紙片 1
3.プラスティック 14 (3)菓子容器 2 (5)破片 10 (6)その他 2
6.鉄 3 (7)その他 2 (8)アルミ飲料缶 1

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