活動日・時間 2007年(平成19年)9月22日(土)5:00 - 18:30
活動区域(登山道名、合目など) 御殿場口新5合目、剣が峰、御殿場口下山道、御殿場口新5合目
20日に9月の観測史上最高温度の16.2゜Cを記録した富士山頂。今日も天気は安定し、快晴、湿度も低く快適な登山日和。
参考: 山頂 気温 11.4゜C、湿度11%、653.2hPa(14時) 、河口湖上空4Km WSW 5m/s (14時)
フジアザミの群落
すばらしい展望。秋色になった登山道に沿ってフジアザミが咲いている。
良く見ると、マルハナバチの仲間だろうか、体中に花粉をつけ蜜をすっている。この一帯は、夕暮れ時にニホンジカの群れに出会うこともある。火山荒原の生態系を観察できる。
今春の大規模スラッシュ雪崩跡にはまだ植生が回復していない。
空中を綿毛が舞っている。見ると、冠毛をつけたフジアザミの種子だ。風で遠くへ飛ばされて生息地を広げている。きっと雪崩跡にも発芽するだろう。フジアザミは杭のような直根があり、礫の移動安定化に貢献するという。
こうした自然の植生回復を逆方向に戻す人たちがいる。二子塚の斜面には、オフロード車の轍が残っている。新たに付けられた跡もある。この轍から砂礫が崩れ、植生を埋めている。オフロード車を乗り回す人は、一度歩いて足元の自然環境の移り代わりを体験してみませんか。
閉山
御殿場口では、大石茶屋も小屋終い。茶屋の上には御殿場市の登山者数カウンターが設置されている。県の登山標識は設置されており、この時期に登る人にはありがたい。
新5.5合(旧2.5合)の小屋跡は、すっかりブルドーザーで撤去された。小屋跡のゴミは未だ残っている。ゴミの撤去もお願いします。
測候所の旧2.8合、旧5.5合の非難小屋の崩壊がまた進んだ。入り口のドアに「この先危険、立ち入り禁止」と4か国語の標識が新たに付けられた。危険だから、小屋の早期撤去を検討お願いします。
7合目の大砂走りの入り口にあった標識は、県の標識を除いて無くなった。大砂走りへの入り口が分らない。
9月の登山者
登山日和のせいか、夏山シーズンの昼間より、多くの登山者に出会あった。御殿場口で40人を超えていた。登山道に沿って回収したゴミの量も減っていない。気象条件からは、十分登れるし、湿度が低く周りの景観も存分楽しめる。混雑を極める7、8月に比べて、静かに自然を楽しむ富士登山ができる。今年のように、残雪で登山道開通が7月18日までずれ込んだり、9月に連休が2回あれば、9月に国立公園を利用しようとする人は多い。
なのに、大半の小屋は利用者の要請に応えることなく、9月初めまでに、そそくさと閉めてしまう。9月は、トイレの設備が利用できない。環境省の山頂公衆トイレも厳しい自然環境にあるため、メインテナンスも必要。8月27日で終了せざるを得ないのだろう。

山頂の貴重なコケ類の直ぐ脇に用済のカミは全く似合わない。
利用と保全のため、バイオトイレの維持活用のしくみとともに、登山者自身が持ち帰ることが必要。登山口で携帯トイレが入手できるなど利用者を支援する仕組みを作って欲しい。
実際の利用環境では、携帯トイレに加えてミニテントなどのプライパシーを確保する覆いも必要。
こうした9月の利用状況を把握するため、環境省は9月いっぱい各登山道の利用者数を確認してください。
富士山頂の自然環境

御殿場口をやっとのこと登ると銀明水に到着。そこは、雑然とした工事現場。昨年から工事しているようだ。剣が峰へもブルドーザー道が延びている。
剣が峰測候所の入り口付近も、崩落を防ぐためなのか、あまりに雑然としている。8合目以上は、浅間大社の所有だが、山頂周回線歩道(お鉢廻り)は、環境省の所管地という。小石一つ採ることができない国立公園特別保護地区に、誰がどんな目的でブルドーザー道を作っているのか。ご存知の方は教えてください。
山頂剣が峰の東側は、崩落が進んでいる。それにも増して、剣が峰の測候所の建設や補修に使われた建築資材やワイヤーが放置されたままだ。利用者に「私もちょっとぐらいゴミを捨ててもかまわない」という意識を助長するかもしれない。
今年から、静岡県のリードで山頂を含めた5合目以上山肌清掃を山岳関係団体、山小屋事業者が取り組みはじめた。環境省も富士山エコレンジャーの仲間も参加した。山梨県も共同開催をおこなった。剣が峰の関係者の方々も、火口壁に引っかかっている資材をぜひ片付けてください。
剣が峰の馬の背を自転車を担ぎながら、登ってくる人がいる。「富士山は車馬乗り入れ禁止であり、車馬には自転車も含まれているということを環境省から聞いた」という。「上りも下りも登山道を担ぐ」そうだ。それでも,登りでは着用していなヘルメットを持参している。「登山道を自転車を担いで登り降りすると云うことは、他の登山者を危険にさらす」のではと問うと、「9月は閉山期で人は少ないと思った」との答え。ご自身のチャレンジも大切と思いますが、周りの利用者や貴重な自然環境のことも考えて見ませんか。
9月に入って、山頂への自転車持込が跡をたたない。持ち込み禁止を徹底するため、モラルに訴えるのみでなく、下りに利用するブル道を物理的に通行止めにする具体策も検討お願いします。
ゴミ収集記録(調査票に対応) 御殿場口、御殿場口下山道
1.紙類
(2)菓子容器類 1
(4)衛生物など 使用済みの紙 4
(5)タバコ吸殻 16
(7)紙片 8
(8)その他 銀紙 6
2.布類
(1)衣類 1
(2)タオルなど 8
(3)切端 6
(4)その他 手袋 2 帽子 1
3.プラスチック類
(1)ペットボトル 2
(3)菓子容器類 14
(5)破片 8
(6)その他 蓋1 カイロ袋 2
4.発泡スチロール類
(4)破片 2
5.ビニール類
(2)袋類 2
(4)破片 11
(5)その他 ビニールテープ 6 ガムテープ 2
6.鉄類
(2)飲料缶 1
(3)ワイヤー等 2
(7)その他 ストック1 吸殻入れ 1 鈴 4 破片 1 チョコチューブ 1
(8)アルミ飲料缶 キャップ 2 プルトップ 1
7.ガラス類
(3)破片 9
8.ゴム類
(2)履物類 2
(4)破片 1
(5)その他 ゴム紐 3 髪どめ 1
9.木類
(3)その他 ワリバシ 1
以上