最近、富士山の森の調査に使っている道具たちです。森の調査だけではなく、登山道の状態など位置情報に基づく情報、データ収集に活躍しています。
システム構成
GPS(単独測位用) Sokcet社 BLGPS(Bluetooth接続)、Germin社 GPSmap60C
PDA HP社 iPAQ ポケットPC Mobile 2003 SE
デジタル・カメラ Canon社 IXY Digital400
レーザー・レンジ・ファインダー Laser Technology社 TRUPULSE 200
PC IBM社 Windows PC/Windows 2000
データ収集報告ソフト CyberTracker http://www.cybertracker.co.za/index.html
簡易GISソフト カシミール3D http://www.kashmir3d.com/、 地図太郎 http://www.tcgmap.jp/m3products/m3_1_1taro.htm
計測手順
1.遠くから樹高測定 レーザー・レンジ・ファインダーで測定しPDAに入力
2.デジカメ撮影 撮影ファイル番号をPDAに入力
3.観察樹木へ近づき特徴測定 幹周り計測し、PDAに入力
4.樹木の観察・記録 場所、樹種、健全度、特徴などをPDAに入力
5.GPSデータの取り込み 無線と手動にてPDAに入力
システム概要
森林内では、地形によるGPS衛星からの電波遮断、樹林による測位信号の劣化が課題となる。GPSは可能なかぎり高い位置での測位が効果的なため、また、森林内の使い勝手を考え頭上(帽子の中)に置き、電波(Bluetooh)でPDAと接続。
森林内でのナビゲーションと位置情報獲得のバックアップのため、もう1つのGPSをリュツクの肩にセットし使用。
データ収集・報告プログラムとして、海外の調査で使われているCyberTrackerを使用。このソフトウェアは、PDA上でデータ収集プログラムを動かし、PC上の報告プログラムで収集データのデータベース化とレポート作成ができる。観察のタイプにあわせて、必要データ項目、入力準順序の設定できる。GPSの位置情報もデータの一部として収集される。
簡易GISソフトのカシミール3Dや地図太郎により、地図上に観測点にGPS位置情報、デジタル・カメラの画像情報、その他の属性情報がマッピングされる。
システムの効果
-現場(フィールド)で、位置情報をふくむデータを直接ひとりで収集できる。自宅へ帰りPDAとPCを接続するだけで、PCのデータベースに取り込めるため、効率的な調査ができる。
-テータ収集からデータベース化、ホームページなどによる情報発信までのプロセス(時間)を短縮できる。
-画像情報をふくむ収集データを地図上にマッピングでき、情報が可視化される。
-データベース化された情報は関係者で共有できる。
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