富良野の樹海
富士山でおなじみの針広混交林。北海道の針広混交林を見たくなって富良野の樹海を訪ねた。
樹海峠から見た北方針広混交林。針葉樹では、トドマツ、エゾマツ、アカエゾマツ、広葉樹ではダケカンバ、ウダイカンバ、シナ類、ミズナラ、ハリギリ、ヤチダモなどの天然林。天然林とはいっても、人が手助けした天然林だ。
麓郷森林資料館
建物は1927年に建てられた東大北海道演習林旧麓郷作業所を復元したもの。
演習林では、生物多様性の維持や森林生態系の保全に配慮した林分施業法に基づく天然林施業を行っている。そのためには高密度路網がかかせない。
富士山のトウヒと同じように、エゾマツは、地表での更新木はみられず、倒木更新や根株更新による天然更新が主だ。
樹木園
苗木の生産は特に難しいエゾマツがトドマツと並んで育てられている。
日本各地のブナの比較表示があった。葉の大きさに注目。南、太平洋側は小さく厚い。北、日本海側ほど薄く大きい傾向があるようだ。
確かに北海道のブナの葉は大きい。展示はされていなかったが、富士山南麓のブナの葉は小さく厚い。
北海道の北方針広混交林を見ていると、富士山の針広混交林(ウラジロモミ、トウヒ、ダケカンバ、ウダイカンバ、ミズナラ、シナノキ、ブナなど)との繋がりと人との関わりを感じた。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント