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2019年7月 7日 (日)

活動報告 2019-05 須山口登山歩道の環境パトロール

活動日時  2019年(平成31年)6月29日(土)9:00 - 12:30 
活動区域  須山口登山歩道(弁当場→黒塚→大調整池→フジバラ平→弁当場)
天候     弁当場(9時) 曇り、気温 21℃

 

須山口登山歩道の弁当場、大調整池間を環境パトロールした。大規模トレイルラン・レース後、修復作業をした歩道や、そのまま放置された歩道の侵食状況を記録した。また、動植物の状況を観察した。

 

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(黄線はパトロール経路、背景は静岡県CS立体図、経路沿いの黒点の濃淡は、歩道や周辺に荒廃がみられる箇所。黒点が濃い御釜塚北東部の修復がボイント)

 

 

ここは崩れやすい側火山地帯で、年間降雨量3,500mmを超え、傾斜があり、歩道の表面支持力が低い。毎年の補修も新たな侵食や荒廃に追いつかない。

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レース後、主催者によって歩道表面を均す整備は行われた。が、その後の侵食はひどい。

 

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丸太は菌類で短期間に腐朽していく。急斜面の丸太は流出したり、体重をかけると不安定。かといって、この丸太階段を改修すれば、打杭によって地盤が破断損傷し、歩行路面の位置が低下する。改修の意図とは逆に登山道周辺の荒廃を進めてしまう 。

 

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側火山の黒塚では、表層の土が移動し、垂直に立てられた標石さえ傾く。

 

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踏みつけられた樹々の根が浮き上がる。

 

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歩道の沿いの根が浮き上がると、樹が倒れる。

 

 

御釜塚(側火山)の北東側、崩壊崖直上を通る狭い歩道周辺は、通行に不安を感じ、修復の優先度は高い。しかし、修復が難しく、歩道は徐々に崖側へずり落ちている。

 

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危険な崩壊崖を迂回する丸太階段周辺も侵食がすすむ。階段はハードル化し、来訪者は歩き辛く、脇を通るので複線化し、ミズミチ化する。

 

2015年、2016年と雨天の中で行われた大規模トレイルランがもたらした荒廃は記憶に生々しい。一旦、ひどく荒廃すると、崩れやすい富士山周辺の環境では、地元保存会や大規模トレイルラン・レースの実行委員会の方々の尽力があっても、なかなか元にもどらない。戻そうとしても、その先から崩れていく。ガイドラインで求められている原状回復は厳しい。

 

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昨年、修復された場所も、侵食が進む。

 

 

外来植物のハルザキヤマガラシが大調整池とその東側の歩道周辺やフジバラ平調整池周辺で目立つ。結実し、鞘状の実ができていた。繁殖力旺盛なこの外来種は、年々生息域が広がっており、駆除が必要だ。

 

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歩道に覆いかぶさるハルザキヤマガラシ。「生態系被害防止外来種リスト」に指定され、対策が要請される。

 

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フジバラ平調整池の周りもハルザキヤマガラシだらけだ。

 

 

ゴミの回収 10個ゴミ収集記録(調査票に対応)

1.紙 2            (7)紙片 2

3.プラスティック 8      (1)ペットボトル 1 (5)破片 7

 

 

 

 

 

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