環境パトロールからのお願いとおすすめ
富士山エコレンジャーは、富士山南麓の歩道を中心に、ボランティアで環境パトロールを行っています。来訪者の方へ,素晴らしい富士山の自然を伝えたり、その自然を保全していくために、マナーのお願いをしてきました。この活動は、『富士山憲章』制定後、先輩エコレンジャーが2002年から始めました。
2018年度も、環境パトロールで記録した歩道周辺の自然環境や其の自然にアクセスするための歩道の現状を行政や地元関係者の方々へお伝えし、富士山自然環境の「今」を知っていただくよう努めています。富士山南麓では、行政や地元関係者の方とともに、多くのボランティアが富士山の自然環境や文化遺産を守る活動を続けています。しかし、一口に富士山南麓といっても広く、自然環境も厳しく、保全、保護の活動が利用の増加に、なかなか追いつかないのも残念な現状です。
私達、富士山エコレンジャーが環境パトロール中に、気づいたことを紹介します。来訪者の方にとって、自然環境への負荷が少ない、そして安全な利用のヒントになれば幸いです。
2018年度環境パトロールのコース
2018年度もたくさんの「気づき」がありました。分野別に整理してみると、「歩道、車道、駐車場、トイレ、施設」など自然にアクセスするための設備に関わるものが全体の三分の一で、トップなっています。以下「動植物」、「マナー違反、違法行為」と続きます。
例年、これら3つのカテゴリーが上位を占めることに変わりありません。ここ数年は、歩道や登山道の荒れ、関連施設、車道や駐車場での「気づき」が特に多くなっています
詳しい内容は こちら です。
m(_ _)m 環境パトロールからのお願いとおすすめ m(_ _)m
富士登山の前に必ず知っておくことや、登山をより楽しむために、『富士登山オフィシャルサイト』が役立ちます。環境パトロールを継続している富士山エコレンジャーからは、以下の三点をお願い、おすすめします。
①「ヘルメット」の携帯、着用をおすすめします。
各登山口の五合目から上の歩道は、比較的整備されています。しかし、富士山では落石が多く、大きな事故が発生しています。また、識者は「いつ噴火してもおかしくない」との指摘もしています。樹林帯では、枯れ樹も多く、大きな枯れ枝が落下してくる場合があります。
②荒れた歩道にご注意ください。
五合目から下の樹林帯(多くは富士山自然休養林)の歩道は、場所によっては侵食が著しく、歩道の整備が追いついていない箇所が散見されます。歩けなくなって救助隊のお世話になった例もあります。ハイキング・コースとして紹介されているからといって、油断は禁物です。
③「携帯トイレ」を忘れないようにしましょう。
富士山には、山小屋や山頂にトイレがありますが、開山期間中でも、時期や時間によっては使用できない場合があります。御殿場口や宝永山など長時間トイレ設備の無いルートもあります。不愉快な思いをしないためにも、携帯トイレを持参しましょう。
今年も大勢の方が、世界遺産の富士山へ来訪されることでしょう。どうか、素晴らしい富士山の自然とその文化を、安全に体感、体験し、愉しい思い出にしてください。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント