« 2019年1月 | トップページ | 2019年4月 »

2019年2月25日 (月)

活動報告 2018-22 須山口登山歩道の合同環境パトロール

活動日時  2019年(平成31年)2月16日(土)9:00 - 13:00 
活動区域  水ヶ塚公園→須山口登山歩道→御釜塚→水ヶ塚公園
天候     晴れ、 弁当場(8時) 気温 -2℃
       
参考     山頂(9時) 気温 -12.7℃、湿度 72%、気圧 626.8hPa
        舘野(9時) 気圧 600hPa、高度 4141m、 気温 -10.9℃、湿度 70%、風速 41m/s、256° 
 
 
 
 
P1190186
水ヶ塚公園からの富士山。樹林帯の上に宝永火口の景観。
 
 
 
P1190181
南側から西側にかけて、樹林帯の上は黒い肌がむき出しになる。
 
 
 
樹林帯では、ニホンジカの痕跡土壌侵食が目立った環境パトロールだった。
 
 
 
半日で、ニホンジカを15頭目視した。環境パトロールでは、シカ道、シカの糞、シカによる樹皮はぎなど数多くの痕跡を記録した。
 
 
Img_20190216_105746
蹄で踏みつけられたシカ道が交差している。
 
 
 
Dsc_0124
まとまった足跡の群れ。越冬地だろうか。
 
 
 
Dsc_0121
糞もいたるところに。
 
 
 
Img_20190216_105334
食料となる草やスズタケも枯れると、樹皮まで噛じる。キハタは好物のようだ。
 
 
 
Img_20190216_104945
マユミの樹皮もよく噛じられる。
 
 
 
Img_20190216_105546
倒木は枝まで噛じられる。
 
 
 
富士山南麓では、森林管理署や県、地元行政、NPOなど関係者がニホンジカ低密度管理に注力しているが、樹林帯を歩くたびに、数多くのニホンジカの痕跡にであう。全国各地でこのような状態だという。
 
 
 
南麓の樹林帯では、噴出した溶岩や火山噴出物の上に、長い年月をかけ、生物の営みが土(土壌)を作り出している。その土壌が森を育む。また、森の植生が土壌の流出を防ぐ働きをしている。だが、傾斜があり、年間降雨量3,500ミリを超える富士山南麓の森では、ちょっとしたことがきっかけとなって、土壌流出が加速される。
 
 
 
ニホンジカの踏みつけさえ、度重なると、その影響は軽視できない。
 
 
 
Img_20190216_105248
傾斜地のシカ道を見ると、侵食が目立つ。
 
 
 
Img_20190216_115018
防鹿ネットに空いた穴をシカが頻繁に通ると、斜面も侵食し崩れていく。
 

 
富士山南麓には塚状の「側火山」が多い。比較的小さな側火山でも、火山噴出物も含まれ崩れやすい。ちょっとしたきっかけで崩れ始めると、多量の降雨で侵食が加速していく。
 
 
 
Img_20190216_111403
2012年、第一回大規模トレイルラン・レースのコースとなった、側火山の崩落崖上を通る登山歩道区間は、侵食が進み、今では通過できず、直上の斜面に迂回路が設けられている。


 
Img_20190216_113413
対岸から見ると、その崩落箇所は年々大きくなっている。富士山地質図によれば、年代の異なる溶岩流が複雑に交差しているところだ。
 
 
 
Img_20190216_112455
その迂回路に作られた木段は数年で腐朽し、来訪者は通過しづらいためか木段を避け、脇を通って複線化している。複線化部分がミズ道となり、さらに侵食する。
 
 
 
Img_20190216_112001
崩落崖近くに、来訪者は不安定な通過を強いられている箇所がある。毎年の大規模トレイルラン・レース開催で、崖上の狭い歩道が次第に荒れ、2016年、豪雨の中で開催されたレースで、ランナーのスリップが90件を上回った場所だ。
 
 
 
Img_20190216_115650
2014年のレースで岩が落ちた涸れ沢の渡渉点も、侵食が進んだ。
 
 
 
Img_20190216_121801
2012年には、ホースの露出がなかった地点では、3回の大規模トレイルラン・レース後、コース利用されなくなっても、一旦荒れると、ホースが浮き上がるほど侵食が続く。

 
 
Img_20190216_121400
来訪者は荒れた箇所を避ける。そのため、貴重な植生が損傷している。 
 
 
 
 
ありがたいことに、地元の保存会や行政の方が中心となり、荒れた歩道の整備は行われている。急増水した涸れ沢内の歩道は、新たに移設された。また、崩落した歩道は、埋め立てられ整備された。整備に関わっている皆様のご尽力に感謝したい。
 
 
 
Img_20190216_114451
涸れた沢を利用していた登山歩道は、豪雨の中決行されたUTMF2016で、急な増水によりランナーが流された事件を考慮されたのか、西側の旧ゴルフ場脇に移設され、新たな歩道が整備されていた。

 
 
Img_20190216_123741
2013年に大規模トレイルラン・レース中に崩落した配水管設備脇の歩道が埋め立てられ整備された。
 
 
 

昨年、地元の保存会にランナーのボランティアが協力した歩道整備のうち、二箇所で侵食の出方に違いがあった。石段を設置した箇所は、木段や土段に比べて耐水、耐久性に優れている。崩れやすい富士山南麓の環境条件では、支持力が大きく、耐久性に富む、石組みや石段、場合によっては舗装が歩道整備に適しているかもしれない。
 
 
 
Img_20190216_112851
大調整池水門東側の迂回路。土段の部分は、一年もたたない間に侵食がみられる。
 
 
 
Img_20190216_124249
水源地へ降りる石段は頑丈。
 
 
 
 

ゴミ回収 9個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
3.プラスティック  5 (1)ペットボトル 1 (5)破片 4
5.ビニール     4 (3)紐 4
 
 
Img_20190216_085809
水ヶ塚の公衆トイレに放置されたゴミ袋。
 
 
 


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019年2月 4日 (月)

活動報告 2018-21 黒塚周辺の環境パトロール

活動日時  2019年(平成31年)2月2日(土)8:30 - 12:30 
活動区域  須山口登山歩道弁当場→黒塚→フジバラ平→弁当場
天候     晴れ、 弁当場(8時) 気温 -2℃
       
参考     山頂(9時) 気温 -19.2℃、湿度 70%、気圧 629.3hPa
        河口湖上空3km(9時) WNW 20m/s 
 

 
須山口登山歩道の弁当場から、黒塚を経てフジバラ平へ環境パトロール。

 
 
雪が少なかった富士山南麓でも、前日、雪が降り積もった。
 
 
  
P1190084
上部は強い西風のためか、岩肌がむき出しになっている。
  
 
 
Img_20190202_110548
フジバラ平の積雪 15cm程度の深さ。
 
 
 
Img_20190202_082821
弁当場には来訪者の車の轍。
 
 
 
 
 
黒塚・須山口登山歩道周辺では、毎冬、数多くのニホンジカの生息や食害が記録されている
 
 
 
歩道を横切るニホンジカの足跡が雪上に見られた。特に、フジバラ平から、黒塚東側の歩道上では、ニホンジカ集団の跡だ。
 
 
 
Img_20190202_114227
シカ道化した斜面。黒塚山麓北東部。
 
 
 
Img_20190202_110828
集団の足跡。フジバラ平。
 
 
 
Img_20190202_112809
集団の足跡。黒塚山麓北東部。
 
 
 
Img_20190202_113116
集団の跡。黒塚山麓北東部。
 
 
 
Img_20190202_121703
集団の跡。黒塚山麓東部。
 
 
 
 
黒塚の斜面に数箇所、テンの足跡。また、副蹄がはっきりした足跡も見られた。
 
 

Img_20190202_095808
テンと思われる足跡 黒塚。
 
 
 
Dsc_0101_2
副蹄がある蹄跡。イノシシ?
 
 
 
 
雪で景観が変わる冬の環境パトロールも愉しい。
 
 
 
Img_20190202_095003

 
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2019年1月 | トップページ | 2019年4月 »