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2018年6月24日 (日)

環境パトロールからのお願いとおすすめ

私たち、富士山エコレンジャーは、富士山南麓の歩道を中心に、ボランティアで環境パトロールを行っています。来訪者の方へ,富士山の自然の素晴らしさをお伝えしたり、その自然を保全していくために、マナーのお願いをしてきました。これらの活動は、『富士山憲章』制定後、先輩諸氏が2002年から始めた活動の継続です。私達は、昨年度の環境パトロールの報告書を行政や地元関係者の方々へお伝えし、現状を知っていただくよう努めています。
 
 
 
行政や地元関係者に加えて、ボランティアの皆さんが富士山の自然環境や文化遺産を守る活動を継続的に協働しています。しかし、一口に富士山南麓といっても広大で、山頂も含めると南麓の自然環境や文化遺産の保全、保護が、利用の増加に追いつかないのも残念な現実です。
 
 
 
私達、富士山エコレンジャーが、環境パトロール中に、「自然環境への負荷」や「来訪者の安全面」で気づいたことを紹介します。来訪者の方にとって、自然環境への負荷が少ない、そして安全な利用のヒントになれば幸いです。
 
 
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富士山環境パトロールの歩道、登山道
 
 
 
たくさんの「気づき」があります。カテゴリー別に整理してみると、「歩道、車道、駐車場、トイレ、施設」など自然にアクセスするための設備に関わるものが全体の三分の一で、トップなっています。以下「動植物」、「マナー違反、違法行為」と続きます。
 
 
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カデコリー別の「気づき」
 
 
 
例年、これら3つのカテゴリーが上位を占めることに変わりないのですが、昨年度は、歩道や登山道の荒れ、関連施設、車道や駐車場での「気付き」が特に多くなっています。今から7,8年前の2009年度、2010年度は、「マナー違反、違法」がトップだった頃とは変化しています。
 
 
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写真付きの詳しい内容はこちらです。
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m(_ _)m 環境パトロールからのお願いとおすすめ m(_ _)m
 
①「ヘルメット」の携帯、着用をおすすめします。
 各登山口の五合目から上の歩道は、行政や山小屋の方のご尽力で比較的整備されています。しかし、富士山では落石が多く、大きな事故が発生しています。また、識者は「いつ噴火してもおかしくない」との指摘もしています。樹林帯では、枯れ樹も多く、大きな枯れ枝が落下してくる場合があります。
 
 
荒れた歩道にご注意ください。
 五合目から下の樹林帯の歩道は、場所によっては侵食が著しく、歩道の整備が追いついていない箇所が散見されます。歩けなくなって救助隊のお世話になった例もあります。ハイキング・コースとして紹介されているからといって、油断は禁物です。
 
 
③「携帯トイレ」を忘れないようにしましょう。
 富士山の登山道には、山小屋や山頂にトイレがありますが、開山期間中でも、時期や時間によっては使用できない場合があります。御殿場口や宝永山など長時間トイレ設備の無いルートもあります。休業中の山小屋周辺や歩道脇に野外排泄跡が見られます。


 
富士山は、もうすぐ夏山シーズンを迎えます。今年も大勢の方が、世界に誇れる富士山へ来訪されることでしょう。どうか、素晴らしい富士山の自然とその文化を、安全に体感、体験し、愉しい思い出にしていただきたいと願っています。
 


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