« 2017年1月 | トップページ | 2017年3月 »

2017年2月28日 (火)

活動報告 2016-15 黒塚・須山口 環境パトロール

活動日時  2017年(平成29年)2月21日(水)8:45 - 15:00 
活動区域  須山口弁当場→黒塚→崩壊崖迂回路階段→須山口弁当場
天候     晴
       弁当場(8時) 気温 -2゜C
参考     山頂(8時) 気温 -26.3゜C、湿度78%、617.0hPa
       河口湖上空3km(8時) NW 22m/s
 
 

Map01
(調査区間(黄色)と今回の環境パトロール(赤)、背景は静岡県CS立体図、番号は写真の位置)
 
 
 2016年大規模トレイルラン環境調査区間(上図、区間⑦~区間⑥)、の実施5ヶ月後の様子をビデオと写真で記録した。


 区間⑤の崩壊崖上の狭い歩道や迂回階段が凍結し、通過困難なため迂回階段で引き返した。歩道や階段の積雪が前夜の雨で解け、未明の低温で凍結したためと思われる。転倒・転落の危険を感じた。来訪者の方は、軽アイゼンやストックの持参など事前の準備と通過時には十分な注意をお願いします。
 

 レースに使用された歩道では、回復作業の実施いかんにかかわらず、降雨や凍結融解による侵食が起きていることを確認し記録した。


 区間⑤では、昨年と同様にほぼ同じ場所で、ニホンジカによるキハダなどの樹皮はぎが数多くみられた。昨年10月以降のセンサーカメラによる生き物記録では、ニホンジカが大多数をしめ、キツネやアナグマ、テンが撮影されていた。
 
 

1. 植生保全環境調査(大規模トレイルラン・レース通過5ヶ月後) 
 
調査区間⑦(別荘地東の鉄塔から、黒塚の上りにかかる鉄塔まで)
 
 
 昨年10月のレース実施1ヶ月後と比べて、落葉落枝の堆積は増えたものの、修復後に侵食がみられる箇所があった。これは、降雨や凍結融解によるものと思われる。
 
 
P1110388
(区間⑦-1 2016/10/26 レース1ヶ月後、補修後の歩道ミズミチ化 )
 
Gopr2632mp4_snapshot_0458_20170224_
(区間⑦-1 2017/2/21 レース5ヶ月後、落葉堆積はあるが侵食進む)
 
 
 
P1110394
(区間⑦-2 2016/10/26 レース1ヶ月後、比較的緩斜面の歩道 )
 
Gopr2632mp4_snapshot_0611_20170224_
(区間⑦-2 2017/2/21 レース5ヶ月後、歩道表層の侵食進む)
 
 
 
調査区間③(黒塚鉄塔から、放射谷群南端まで上り斜面)
  
 昨年10月に階段丸太周辺では深刻な土壌侵食を示す土人形が見られていた(活動報告 2016-11)が、丸太の下側では侵食が進んだ。また、歩道谷側に縦に置かれた丸太部分では、歩道がさらに侵食されミズミチ化が進んだ。侵食は降雨の流水に加えて、凍結融解の影響があるものと思われる。
 
 
P1110422
(区間③-1 2016/10/26  レース1ヶ月後、黒塚登り斜面)
 
P1130097
(区間③-1 2017/2/21 レース5ヶ月後、歩道の侵食、ミズミチ化)
 
 
 
P1110425
(区間③-2 2016/10/26 レース1ヶ月後、主催者による丸太階段)
 
P1130092
(区間③-2 2017/2/21 レース5ヶ月後、丸太下部谷側壁の侵食進む)
 
 
 
P1110441
(区間③-3 2016/10/26 レース1ヶ月後、主催者2015年調査地点)
 
P1130083
(区間③-3 2017/2/21 レース5ヶ月後、丸太下部谷側壁の侵食進む)
 
 
 
P1110493
(区間③-4 2016/10/26 レース1ヶ月後、土砂移動留の縦置き丸太)
 
P1130067
(区間③-4 2017/2/21 レース5ヶ月後、縦置き丸太部のミズミチ化)
 
 
 
P1110537
(区間③-5 2016/10/26 レース1ヶ月後、急傾斜地の丸太階段)
 
P1130056
(区間③-5 2017/2/21 レース5ヶ月後、丸太下部谷側壁の侵食進む)
 
 
 
調査区間④(放射谷群南端からフジバラ平まで主として下り斜面
 
 2016年大雨の中で大規模トレイルラン・レースが実施された黒塚の北側急斜面の歩道は、侵食が進み、樹木の根の露出が著しい。有効な対策がとられなければ土砂流出が進む。過去3回利用された須山口登山歩道区間の継続観察地点もレース後の荒廃に加えて、激しい侵食が見られる。
 
 
P1110609
(区間④-1 2016/10/26 レース1ヶ月後、北側下り斜面、根の踏みつけ)
 
P1130004
(区間④-1 2017/2/21 レース5ヶ月後、根下側の侵食進む)
 
 
 
Imgp4070
(区間④-2 2016/9/22 2016年レース実施前)
 
P1100313
(区間④-2 2016/9/25  2016年レース実施翌日)
 
P1110634
(区間④-2 2016/10/24  2016年レース実施1ヶ月後)
 
P1120894
(区間④-2 2017/2/21  2016年レース実施5ヶ月後)
 
P1110631
(区間④-2拡大 2016/10/24 2016年レース実施1ヶ月後)
 
P1120895
(区間④-2拡大 2017/2/21 2016年レース実施5ヶ月後、丸太下部谷側壁の侵食)
 
P1120900
(区間④-2をさらに拡大 2017/2/21 2016年レース実施5ヶ月後、丸太下部谷側壁の侵食)
 
 
 
Imgp4074
(区間④-3 2016/9/22  2016年レース実施前)
 
Imgp4236
(区間④-3 2016/9/24  実施直後、丸太階段荒廃)
 
P1110670
(区間④-3 2016/10/26 レース1ヶ月後、丸太階段の除去)
 
P1120872
(区間④-3 22016/10/26 実施5ヶ月後、ミズミチ化)
 
 
 
P1110672
(区間④-4 2016/10/26  レース1ヶ月後、須山口登山歩道定点観測点)
 
P1120868
(区間④-4 2017/2/21 レース5ヶ月後、侵食進む)
 
 
 
P1110704
(区間④-5 2016/10/26  レース1ヶ月後、フジバラ平定点観測点)
 
Gp032635mp4_snapshot_0233_20170224_
(区間④-5  2017/2/21 レース5ヶ月後、侵食進む )
 
 
 
調査区間⑤(フジバラ平から崩壊崖の狭い歩道まで)

 5回連続使用されたこの区間は、2016年の大規模トレイルラン・レースでは、緩傾斜地でも歩道の土壌表層破壊(エグレ)、泥濘化、拡幅、複線化が見られ、植生損傷も著しかった。冬シーズンの雨や凍結融解の繰り返しによる侵食が進んでいる。

 今回の環境パトロール前夜に、まとまった降雨があり(SIPOS裾野市須山で67mm)、残雪が解け、未明の低温で歩道路面が凍結していた。2016年レースでスリップが多発した崩壊崖上の荒廃地点では、エグレ部分が氷結し、歩行が困難であった。簡易アイゼンやストックなどなければ通過できない状態になっていた。降雪時や凍結時は来訪者がスリップし転落するおそれがある。来訪者の方は、軽アイゼンやストックの持参など事前の準備と通過時には十分な注意をお願いします。
 
 
 
P1110708
(フジバラ平の調整池 レース1ヶ月後、2016/10/26)
 
P1120735
( 同 2017/2/21 レース5ヶ月後、増水し、周辺部が凍っている)
 
 
 
P1110745
(区間⑤-1 2016/10/26  レース1ヶ月後、須山口登山歩道、深い侵食)
 
P1120838
(区間⑤-1 2017/2/21 レース5ヶ月後、侵食が深くなった)
 
 
 
P1110776
(区間⑤-2 2016/10/26  レース1ヶ月後、須山口登山歩道)
 
P1120822
(区間⑤-2 2017/2/21 レース5ヶ月後、侵食、根の露出がすすむ)
 
 
 
P1110794
(区間⑤-3 2016/10/26  須山口登山歩道定点観測点、レース1ヶ月後)
 
P1120817mp4_snapshot_0013_20170223_
(区間⑤-3  2017/2/21 レース5ヶ月後、侵食、根の露出がすすむ)
 
P1120816mp4_snapshot_0026_20170223_
(区間⑤-3拡大  侵食が激しく根が出ている) 
 
 
 
P1120766
(区間⑤-4 2017/2/21 レース5ヶ月後、崩壊崖上の狭い歩道凍結しスリップして危険)
 
 
 
P1110817
(区間⑤-5 2016/10/26 レース時スリップ多発地点、レース1ヶ月後)
 
P1120794
(区間⑤-5 2017/2/21 レース5ヶ月後、激しい侵食と凍結)
 
P1120795mp4_snapshot_0303_20170223_
(区間⑤-5拡大 激しい侵食と雪や雨水の凍結) 
 
P1110832
(区間⑤-5 反対方向から 2016/10/26、レース1ヶ月後)
 
P1120769
(区間⑤-5 反対方向から 2017/2/21 レース5ヶ月後、凍結によりスリップ)
 
 
 
P1110840
(区間⑤-6 2016/10/26 崩壊崖上の迂回路南側階段、レース1ヶ月後)
 
P1120763
(区間⑤-6 2017/2/21 レース5ヶ月後、凍結によりスリップ)
 
Imgp4533
(区間⑤-6拡大 2017/2/21 レース5ヶ月後、厚い氷に覆われている)
 
 
 
2. 野生動物の様子
 センサーカメラには、ニホンジカ、キツネ、ニホンアナグマ、テンが撮影されていた。フジバラ平北側の須山口登山歩道周辺で昨年と同様にキハダなどの樹皮はぎがみられた。ニホンジカやノウサギの糞がみられた。

野生動物通過の記録(上り、下りの合計)


Sensor
 
 
 
Img_0470
(ニホンジカ オス 成獣)
 
Img_0723
(ニホンジカ オス 成獣)
 
Img_0291
(ニホンジカ オスとメス)
 
Img_0583
(ニホンジカ 左オス 右メスx2)
 
P1120830
(ニホンジカによる樹皮はぎ キハダ) 
 
Imgp4530
(ニホンジカによる樹皮はぎ キハダ) 
 
 
Img_0881
(キツネ)
 
 
Img_1285
(テン)
 
 
Img_0622
(ニホンアナグマ) 
 
 
 
3. ゴミ回収 14個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
 
1.紙 1            (5)タバコ吸殻 1
3.プラスティック 6     (3)菓子容器 3    (6)その他 3
5.ビニール 6        (3)紐3          (4)破片 3
6.鉄1             (2)飲料缶 1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年1月 | トップページ | 2017年3月 »