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2017年1月 5日 (木)

静岡県は森林情報公開の先進県 その2

 2016年11月末、静岡県は「ふじのくにオープンデータカタログ」で、「静岡県CS立体図」をオープン・データとして公開した。「静岡県CS立体図」は、航空レーザー測量成果をもとに作製した微地形表現図で、地形図や航空写真等からは読み取ることのできない、地形の微細な凹凸を立体的に見ることができる。

 CS立体図は、長野県林業総合センターが、地形判読を容易に行えるように開発したもの。この立体図法では、谷(凹)地形を青色、尾根(凸)地形を赤色で、緩斜面を淡色、急斜面を濃色で段彩化し、視覚情報から直感的に地形を読み取ることができる。「 CS」 とは、曲率 ( Curvature)と傾斜( Slope)の頭文字を意味する。静岡県CS立体図は、航空レーザー測量で、樹冠下の地形を 1.0m メッシュ程度の高解像度で計測した DEM(数値標高モデル)を使用している。従来の地形図は写真測量により作成されたため、森林域についてはおおまかな地形しか表現できなかったが、この航空レーザー測量による高解像度 DEM を使用して CS 立体図を作成することにより、実際の微地形を忠実に表現することが可能となり、路網計画、森林整備などに活用されている。


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黒塚、須山口登山歩道周辺の「静岡県CS立体図」。黄色い線はコース調査時のGPSログ
 
         
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区間Aの拡大図。黒塚北側斜面の放射谷群。


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区間Bの拡大図。崩壊がすすむ崖上の歩道区間。



 「静岡県CS立体図」は、微地形を正確に分かりやすく表現しており、侵食地や崩壊地、地すべりなど危険箇所、利用が不適切な注意箇所が図上で抽出できる。それは、過去5年の私達の現地調査記録ともよく合致している。

 富士山南麓の軟弱な側火山地帯を使い、歩道や周辺自然環境へ影響が出た大規模トレイルラン・レースのコース選定(迂回)において、「静岡県CS立体図」の判読に基づく危険箇所、注意箇所が踏査、調査され、富士山南麓の歩道やその周辺自然環境の保全、減災、持続可能な利用が進むよう期待している。 

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