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2016年10月 9日 (日)

活動報告 2016-10 植生保全環境調査(レース翌日)

活動日時  2016年(平成28年)9月25日(日)8:00 - 18:00 
活動区域  須山口弁当場→黒塚→大調整池北→須山口弁当場
天候     曇り
参考     山頂(8時) 気温 2.4゜C、湿度100%、651.6hPa




2016
(UTMF/STYコース【赤線】と調査区間)
 
 

 レース実施翌日、2016年ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)調査区間(上図、区間⑦~区間⑥)、別荘地東側の鉄塔下(標高1,100m)から黒塚中腹(同1,193m)、フジバラ平(同1,155m)を経て大調整池北(同1,230m)まで、雨が上がったレース通過翌日の様子を観察し、ビデオと写真で記録した。前日、レースは途中で中止になり、行き約1200人に加えて帰り約400人が通過した。
 
 大会主催者の環境調査班スタッフ3人、単独のスタッフ1人、テープやロープの回収スタッフ3人と出会い会話した。また、ハイキング姿の来訪者1人と出会った。来訪者は「歩道が酷い状態」、「遠くから来ている人もいるし、悪条件でも中止できなかったのか」と話していた。
 
 
 
ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)2016植生保全環境調査(通過翌日)
 
 
 全区間を通じて、歩道表面の破壊、歩道の拡幅にともなう植生損傷が多発している。昨年より酷い荒廃だ。特に印象的なのは、2012年以来毎年利用されている調査区間⑤の荒廃箇所。また、黒塚の下り斜面では、樹木の根の露出と損傷が目立つ。
 
 
 
調査区間⑦(別荘地東の鉄塔から、黒塚の上りにかかる鉄塔まで)
 
 
 歩道表層の破壊(エグレ)と樹木の根露出および損傷、歩道の拡幅とそれに伴う歩道周辺部の植生損傷は、9月になって降り続いた雨の累積と大雨の中での歩道通過に関わっているように思えた。この区間は追い越し禁止に指定されていないので、追い越しの影響も有るかもしれない。()内の説明で「逆」はレース進行方向の逆方向から見たもの。
 
 
P1100632
(区間⑦ 2016/9/25 歩道拡幅、植生損傷)
 
 
P1100631
(区間⑦ 2016/9/25 歩道拡幅、植生損傷)
 
 
P1100623
(区間⑦ 2016/9/25 根の露出、損傷) 
 
 
P1100621
(区間⑦ 2016/9/25 根の露出、損傷)
 
 
P1100618
(区間⑦ 2016/9/25 歩道のエグレ)
 
 
P1100585
(区間⑦ 2016/9/25 歩道拡幅、植生損傷)
 
 
P1100583
(区間⑦逆 2016/9/25 谷側の泥濘化、植生損傷)
 
 
Imgp4211
(*参考* 区間⑦ 2016/9/24 レース中の歩道の流水)



調査区間③(黒塚鉄塔から、放射谷群南端まで上り斜面) [主催者追い越し禁止区間]


 昨年と同様に踏み跡の深いエグレや、歩道や丸太階段部で谷側の泥濘化、傾斜地の根の露出、損傷が著しい。ロープ外への踏み込みはない。縦置き丸太は谷側泥濘の移動を止めているところがあるが、歩道表面がエグレて樋化しているようにみえる。今後の降雨による土壌流出を注視したい。また、縦置き丸太の両側通過もみられる。
 
 
P1100557
(区間③ 2016/9/25 歩道のエグレ) 
 
 
P1100542
(区間③逆 2016/9/25 谷側部泥濘、根損傷)
 
 
P1100541
(区間③ 2016/9/25 歩道のエグレ、谷側部泥濘)
 
 
P1100519
(区間③逆 2016/9/25 谷側部の泥濘) 
 
 
P1100470
(区間③逆 2016/9/25 縦置き丸太) 
 
 
P1100464
(区間③逆 2016/9/25 縦置き丸太両側通過)
 
 
P1100457
(区間③ 2016/9/25 縦置き丸太歩道の樋化)
 
 
Imgp4216
(*参考* 区間③ 2016/9/24 レース中、階段の丸太流出)
 
 
 
調査区間④(放射谷群南端からフジバラ平まで主として下り斜面) [主催者追い越し禁止区間]
 
 
 黒塚の北側急斜面は歩道の表層が通過時に雨で流れ、そこをまず、1000人を上回るランナーが下り通過し、レース途中中止のため数百人が再度上りで通過した。そのため、侵食が進んでいる放射谷の急傾斜地で数多くの樹木の根が露出し損傷した。また、フシバラ平付近の緩傾斜地では、歩道表面に深いエグレが発生し歩道拡幅、植生損傷が見られた。
 

区間④ 下り斜面 歩道のエグレ 樹木の根損傷 継続観察地点 (4-151) - Spherical Image - RICOH THETA

(区間④逆 2016/9/25 樹木の根露出、損傷)
 
 
P1100342
(区間④逆 2016/9/25 樹木の根露出、損傷)
 
 
区間④ 下り丸太階段 階段破損 樹木の根損傷 継続観察地点 (4-152) - Spherical Image - RICOH THETA

(区間④逆 2016/9/25 樹木の根露出、損傷)


区間④ 下り斜面 樹木の根損傷 継続観察地点 (4-164) - Spherical Image - RICOH THETA

(区間④逆 2016/9/25 樹木の根露出、損傷)
 
 
区間④ 下り丸太階段 上 樹木の根損傷 継続観察地点 (4-168) - Spherical Image - RICOH THETA

(区間④逆 2016/9/25 樹木の根露出、損傷)
 
 
P1100297
(区間④逆 2016/9/25 歩道のエグレと拡幅)
 
 
P1100255
(区間④ 2016/9/25 歩道拡幅と植生損傷)
 
 
P1100244
(区間④ 2016/9/25 歩道のエグレと植生損傷)
 
 
Imgp4230
(*参考* 区間④ 2016/9/24 レース中、泥濘状況) 
 
 
 
調査区間⑤(フジバラ平から崩壊崖の狭い歩道まで) [主催者追い越し禁止区間]
 
 
 第1回目のレース(2012年5月)から毎回計5回連続使用されたこの区間は、今回はじめて追い越し禁止となったが、緩傾斜地でも歩道の土壌表層破壊(エグレ)、拡幅、複線化が見られ植生損傷も著しい。過去五回の繰り返し利用も支持力低下に影響していると思う。また、崩壊がすすむ崖上の歩道部分は、今後、降雨時に一般来訪者がスリップするなど安全上の懸念がある。
 
 
P1100229
(区間⑤ 2016/9/25 歩道のエグレと拡幅、複線化)
 
 
P1100224
(区間⑤ 2016/9/25 歩道拡幅と植生損傷)
 
 
P1100217
(区間⑤ 2016/9/25 歩道のエグレと拡幅、複線化)
 
 
P1100202
(区間⑤逆 2016/9/25 歩道拡幅と植生損傷)
 
 
P1100178
(区間⑤逆 2016/9/25 歩道拡幅と植生損傷) 
 
 
P1100177
(区間⑤ 2016/9/25 歩道のエグレと拡幅)
 
 
P1100164
(区間⑤ 2016/9/25 歩道のエグレと拡幅)
 
 
区間⑤ 継続観察地点 (5-194) - Spherical Image - RICOH THETA

(区間⑤ 2016/9/25 歩道のエグレと根損傷)
 
 
P1100145
(区間⑤逆 2016/9/25 歩道拡幅と植生損傷)
 
 
区間⑤ 崩落崖上の狭い歩道 スリップに南 - Spherical Image - RICOH THETA

(区間⑤逆 2016/9/25 レース中スリップ多発地点)
  
  
区間⑤ 崩壊崖迂回路 斜面上 - Spherical Image - RICOH THETA

(区間⑤逆 2016/9/25 崩壊崖迂回路斜面)


P1100111
(区間⑤逆 2016/9/25 左側を直進禁止ロープが無くなっている)
 
 
Imgp4243
(*参考* 区間⑤ 2016/9/24 レース中、泥濘状況)
 
 
 
調査区間⑥(崩壊崖の狭い歩道から大調整池北の涸れ沢まで) [主催者追い越し禁止区間]
 
 
 大調整池ダム脇の人口斜面を通過する区間も年々荒廃が進んでいる。外来種ハルザキヤマガラシが歩道脇に多数結実している区間では、歩道いっぱい踏み跡がみられた。また、涸れ沢が増水したため数百人のランナーが渋滞した際、斜面にあらたな踏み跡道がつくられた。
 
 
P1100103
(区間⑥ 2016/9/25 通行禁止歩道の崩れ)
 
 
Simgp4134
(*参考* 区間⑥ 2016/9/22 右側の歩道通行を迂回指示するマーキング)
 
 
P1100101
(区間⑥ 2016/9/25 人工斜面の植生損傷)
 
 
Sec604_2
(区間⑥ 2016/9/25 人工斜面の植生損傷)
 
 
Sec601_2
(区間⑥ 2016/9/25 外来種の実を踏みつけ懸念)
 
 
Imgp4142
(*参考* 区間⑥ 2016/9/22 踏み跡脇に外来種の結実)
 
 
Sec602
(区間⑥ 2016/9/25 左側 涸れ沢の増水時、多数のランナーが渋滞したときにできた新たな踏み跡)
 
 
Sec603
(区間⑥逆 2016/9/25 同地点エグレ、植生損傷)
 
 
 
ゴミ回収 18個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
1.紙 1 (7)紙片 1
3.プラスティック 14 (3)菓子容器 2 (5)破片 10 (6)その他 2
6.鉄 3 (7)その他 2 (8)アルミ飲料缶 1

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