« 活動報告 2016-08 事前調査 | トップページ | 実行委員会主催の「 最終コース説明及び環境モニタ リングについての説明会」 »

2016年10月 1日 (土)

活動報告 2016-09 植生保全環境調査(レース実施当日)

活動日時  2016年(平成28年)9月24日(土)13:00 - 18:00 
活動区域  須山口弁当場→黒塚→大調整池北→須山口弁当場
天候     雨
参考     山頂(13時) 気温 1.4゜C、湿度100%、650.0hPa



2016
(UTMF/STYコース【赤線】と調査区間)
 
 
 
 レース実施当日、ランナー最後尾通過をスイパー・スタッフに確認してから、2016年ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)調査区間(上図、区間⑦~区間⑥)、別荘地東側の鉄塔下(標高1,100m)から黒塚中腹(同1,193m)、フジバラ平(同1,155m)を経て大調整池北(同1,230m)までの歩道を歩き、レース直後の様子を観察し、ビデオと写真で記録した。
 
 9月になって、台風16号や秋雨が続き、9月22日の事前調査時も雨、23日にも降雨があり、24日のレース当日も朝からかなりの雨が降り、12時のSTYスタート直前には雷鳴がとどろき、ランナーの調査区間通過時には、大雨だった。
 
 調査区間⑥の涸れ沢が増水したため通過できなくなり、数百人のランナーがこどもの国へ戻った。私達はフジバラ平で戻るランナーを待ったため、黒塚周辺の区間⑦から区間④までの記録は、帰りのランナーが通過していないときの状態。




ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)2016植生保全環境調査(実施当日)


 全調査区間に渡り、歩道路面の破壊、歩道拡幅、植生損傷など歩道や歩道周辺環境の荒廃が顕著。また、崩壊崖下の狭い歩道の危険箇所(調査区間⑤)で多数のランナーがスリップした。涸れ沢を使った須山口登山歩道で、急激な増水によってランナーが流され、助けられたと主催者が報告している。昨年来の私達の調査や意見交換会での討議、提案がほとんど活かされていない。
 
 
 
調査区間⑦(別荘地東の鉄塔から、黒塚の上りにかかる鉄塔まで)
 
 
Imgp4209
(区間⑦ ランナー最後尾通過時、豪雨)
 
 
Imgp4211
(区間⑦ 多量の雨で歩道は水が流れている)
 
 
Imgp4212
(区間⑦ 歩きにくいため踏み跡が拡大)
 
 
Imgp4213
(区間⑦ 歩道のエグレ、雨粒が大きく白線で写るほど)
 
 
 
調査区間③(黒塚鉄塔から、放射谷群南端まで上り斜面)
  
 
Imgp4216
(区間③ 階段の丸太流出)
 
 
Imgp4222
(区間③ 階段の丸太流出)
 
 
Imgp4220
(区間③ 表層が崩壊。樹木の根露出損傷)
 
 
Imgp4218
(区間③ 表層が流出し。樹木の根が露出損傷)



調査区間④(放射谷群南端からフジバラ平まで主として下り斜面)

 
Imgp4228
(区間④ 根の露出損傷)
 
 
Imgp4229
(区間④ 階段の丸太流出)
 
 
Imgp4230
(区間④ 泥濘状況)
 
 
03
(区間④ 緩傾斜部の拡幅、植生損傷)



調査区間⑤(フジバラ平から崩壊崖の狭い歩道まで)

 
 
Imgp4242
(区間⑤ 歩道表層の破壊、泥濘)
 
 
Imgp4243
(区間⑤ 泥濘状況)
 
 
06
(区間⑤ 泥濘、歩道拡幅と植生損傷)
 
 
Imgp4246
(区間⑤ 丸太階段脇の通過)



実施前(2016/9/22)と実施直後(2016/9/24)との比較


Imgp4086
(2016/9/22 フジバラ平貯水池の増水状況)
 
Imgp4238
(2016/9/24 フジバラ平貯水池の増水状況)
 

 
Imgp4051
(2016/9/22 区間③ 昨年の主催者調査地点)
 
Imgp4051n
(2016/924 同地点)
 
 

Imgp4070
(2016/9/22 区間④昨年は根の踏みつけ損傷)
 
Imgp4070n
(2016/9/25 逆方向から 今年も根の踏みつけ

 
 
Imgp4074
(2016/9/22 区間④ 下り斜面の丸太階段)
 
Imgp4236
(2016/9/24 同地点 丸太移動)
 

 
Imgp4077
(2016/9/22 区間④ 継続調査地点)
 
Imgp4077n
(2016/9/24 同地点)
 
 

Imgp4081
(2016/9/22 区間④フジバラ平 継続調査地点)
 
Imgp4081n
(2016/9/24 同地点)
 
 

Imgp4091
(2016/9/22 区間⑤ 継続調査地点)
 
Imgp4091n
(2016/9/24 同地点)
 
 

Imgp4098
(2016/9/22 区間⑤ 継続調査地点)
 
Imgp4098n
(2016/9/24 同地点)
 
 
 

 崩壊が進む崖(落差20m以上)上の狭い歩道にある危険箇所。私達の報告書(2015年版報告書21頁)や合同現地調査で、主催者と登山歩道保存会に来訪者の安全確保のため対応を再三、お願いしている。今回もレース中に、40件を超えるスリップや歩道からの飛び出しが記録された。


Imgp4101
(2016/9/22 区間⑤ 継続調査地点)
 
Imgp4101n
(2016/9/24 同地点) 
 
 
Slip03l
(2016/9/24 同地点 崖側へ飛び出し)
 
 
 
 涸れ沢(土石流危険渓流)を使った須山口登山歩道(調査区間⑥)で、急激な増水の様子が、ランナーによって記録され公開されている。「【トレイルラン】2016 STYに参戦して危うく溺れ死ぬところでした。【UTMF/STY】」 https://www.youtube.com/watch?v=otM8a_MPkoQ による。(貴重な映像で参照させてもらいました)
 
 
(2016/9/22事前調査時の 区間⑥ 涸れ沢内の須山口登山歩道と比べて下さい。

Karesawa01
 
Karesawa02
 
Karesawa03
 
Karesawa04
 
 

 同じ公開映像には、富士市こどもの国でのSTYレースのスタートの様子が記録されている。雷雨の中、富士山南麓4市町の首長の号砲によってスタートした。各市町には、毎回、私達の調査報告は提出し、大規模トレイルラン・レースによる歩道や歩道周辺の環境への悪影響を報告している。昨年、今年と意見交換会や説明会、合同現地調査で荒廃の実態を説明しているが、首長には届いていないようだ。さらに、今回の状況で、首長がスタートの合図をしたということは、「降り続く雨によって南麓の側火山地帯の歩道がどういう状態になっているか」きちんと伝わっていないからと思われる。 

|

« 活動報告 2016-08 事前調査 | トップページ | 実行委員会主催の「 最終コース説明及び環境モニタ リングについての説明会」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/119363/64281200

この記事へのトラックバック一覧です: 活動報告 2016-09 植生保全環境調査(レース実施当日):

« 活動報告 2016-08 事前調査 | トップページ | 実行委員会主催の「 最終コース説明及び環境モニタ リングについての説明会」 »