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2016年5月15日 (日)

活動報告 2016-01 須山口登山歩道環境パトロール

活動日時  2016年(平成28年)5月8日(日)9:00 - 18:00 
活動区域  須山口弁当場→黒塚→大調整池北→須山口弁当場
天候     晴れ、曇り
参考     山頂(9時) 気温 -0.1゜C、湿度13%、644.0hPa
        河口湖上空4km W 31m/s(13時)

 
ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)植生保全環境調査(継続)

 須山口弁当場(標高1,009m)から黒塚中腹(同1,193m)、フジバラ平(同1,155m)を経て大調整池北(同1,230m)までの2015年度調査区間でのレース実施後7ヶ月の現状確認を行った。215箇所の荒廃地点の位置情報を再度取得し、より正確なものにした。
 
 
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ほぼ通過区間全域に荒廃が発生しているが、傾斜が急なところ(ピンク~黒)に荒廃箇所が多い。比較的傾斜が少ないところでも荒廃箇所が発生したのは、一周組を半周組か追い越すときに起きたと荒廃と思われる。
 
 
2015年に初めて利用された区間では、土壌侵食が続き、樹木根の露出が進んでいる。黒塚の傾斜地が特に顕著。(写真の説明でX-YYYの数字は、私達の2015年度報告書の荒廃箇所番号) 
 

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(3-098) 主催者縦断面図調査地点、南向き斜面上り利用
 
 
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(4-132) 第一放射谷の北向き斜面、下り利用
 
 
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(4-150) 第四放射谷の北向き斜面、下り利用
 
 
 2012年、2013年、2014年、2015年と4年連続して利用された区間でも、登山道の荒廃が顕著。実行委員会が2016年1月15日に行った須山口登山道現地確認報告では、同区間は「大会における表土の凹凸や表土の顕著な移動などの影響は認められなかった」としているが、顕著な荒廃箇所を見落としている。
 
 
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(5-194) 崩壊崖近くの歩道


同じく急傾斜面(崖)をトラバースする狭い登山道にある継続調査地点#30。(注 #数字は、2012年からの定点観測地点番号)
 
 
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(5-199)  2015年レース7ヶ月後

 大調整池東側では、昨年の環境アセスで指摘した外来種ハルザキヤマガラシ(要注意外来生物 類型2)が開花の季節を迎え、1600人のランナーが通過した登山歩道内でも開花を確認した。
 
 
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(6-210) 外来種ハルザキヤマガラシの開花
 
 
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(6-212) 登山歩道内のハルザキヤマガラシ
 

ハルザキヤマガラシの近くには、季節の花が今年も咲いている。このままでは、繁殖力旺盛な外来種に取って代わられるのかもしれない。
 
 
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 昨年夏に主催者との意見交換会に参加させてもらった。2012年から2014年までの過去3回の私達の調査記録を示したが、主催者の実行副委員長は「荒廃とは考えていない」と返答した。そこで、合同現地調査を実施し現場をみてもらった。また、私達の環境アセス結果を説明し、2015年コースの迂回をお願いした。しかし、願いはかなわず、雨の中、大規模トレイルランレースは強行され、富士山南麓に激しい荒廃が残された。
 

 富士山南麓の自然に親しみ、保全し、継承していきたい。そのために、多くの方々に、毎年荒れていく自然環境の現場を知ってもらいたい。

 「心ここに在らざれば視れども見えず」

 心が富士山南麓の自然環境保全や継承になければ、荒れていく自然の姿が見えてこない。経験や知見がいかされず、荒廃が繰り返される。持続可能な利用という大命題は解決に近づかない。心の中にある不作為を共有していただきたい。



ゴミ回収 34個 ゴミ収集記録(調査票に対応)
3.プラスティック 19   (1)ペットボトル 1 (2)弁当 2 (3)菓子容器 13 (5)破片 15
5.ビニール 11 (3)紐 11
6.鉄 4 (2)飲料缶 2 (6)アルミ飲料缶 2

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